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レジャー 2009年08月17日 15時00分
クイーンS(GIII、札幌芝1800メートル、16日)北の女王決定戦は波乱の幕切れ ピエナビーナスが大金星
札幌競馬場で行われた真夏のヒロイン決定戦「第57回クイーンS」(GIII、芝1800メートル、16日)は、11番人気の伏兵馬ピエナビーナス(牝5歳、栗東・南井厩舎)が、中団からメンバー最速タイとなる上がり3F34秒9の末脚で、初重賞制覇を成し遂げた。手綱を取った古川吉洋騎手は、12年ぶり2度目の重賞Vとあって喜びは2倍。笑顔を弾けさせた。 うれしい大誤算だった。ぎりぎり1頭分のスペースをこじ開けて、ピエナビーナスをVゴールに導いた瞬間、古川騎手はムチを握る左手で小さくガッツポーズを作った。 忘れかけていた味かもしれない。1997年の阪神3歳牝馬Sをアインブライドで制して以来、12年ぶり2度目の重賞制覇。それまで上村騎手が持っていた9年7カ月半というJRA重賞競走最長間隔記録を大きく塗り替えた。 だが引き揚げてきたその顔はすでに、いつものひょうひょうとした雰囲気に戻っていた。「僕はマイペースですから。勝つときはこんなもんなんですね」。カラリとした札幌の日差しが、笑顔を輝かせた。 11番人気の伏兵を操った勝利は、無欲の勝利でもあった。スタートを決め、折り合いもスムーズに中団をキープ。「馬場の内々、いいところで我慢した。内があくまで(その位置に)いようと…。いい感じに乗れたね」。 4角過ぎ、内をすくって末脚を伸ばした。鞍上のムチに馬も応え、メンバー最速タイの上がりを繰り出し、先に抜け出したザレマをゴール前できっちりとらえた。「いい仕上がりだったし、いつも北海道では走る馬だから…」。古川騎手は謙遜したが、ロスのない経済コースを通り、ジッと我慢して直線に懸ける好騎乗が光った。 痛みとの闘いにも勝った。7月19日の札幌最終レースで、落馬した馬のアオリを受けて自身も落馬。右ヒ骨を折る重傷を負った。まだ2週間前に復帰したばかり。「馬は万全だったけど俺の足は完全じゃないからね(笑)」と軽口で喜びを表現した。 一方、一躍真夏のヒロインになったピエナに南井調教師は「うまく折り合っていいレースをしてくれた。以前、1800メートルでいい伸び脚を見せていたので、今回も距離は合うと思っていたが、正直、勝つとまでは思ってなかったから(笑)。今後についてはこれから考えたいと思います」と笑みを浮かべた。2度目の重賞挑戦でのタイトル獲得。それは指揮官にとってもうれしい誤算だったようだ。
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レジャー 2009年08月17日 15時00分
札幌記念(GII、札幌芝2000メートル、23日) マツリダ雪辱だ
今週は札幌競馬場で「第45回札幌記念」(芝2000メートル、GII)が行われる。最注目は2冠牝馬のブエナビスタだが、他陣営も虎視たんたんと主役の座奪取を狙っている。なかでも昨年の2着馬マツリダゴッホは、得意の条件で巻き返しを期す。レース当日には、オーナーも来場する予定とあって陣営は渾身仕上げで臨む。 リベンジの夏だ。今春、大阪杯で7着惨敗後、鼻出血を発症。金鯱賞→宝塚記念のプランを断念したマツリダゴッホが捲土重来を期す。 札幌記念は、秋への前哨戦以上にこだわりがある。ここ2年の成績は(7)(2)着。いかにも小回り向きといったパワフルな先行力から一昨年、昨年とともに1番人気に支持されたが、それに応えることができなかった。とりわけ、直線抜け出し、勝ったと思った瞬間、ゴール寸前でタスカータソルテに強襲された昨年は、悔やんでも悔やみきれない敗戦だった。 三度目の正直。背後からはブエナビスタの蹄音が忍び寄るが、こちらにはグランプリホースとしての意地もある。秋を実り多きものにできるか。今後を占う試金石ともいえる一戦だけに、陣営は並々ならぬ闘志を燃やす。 「昨年は勝ち馬にうまく乗られたけど、脚質的に札幌は合っている。ここでの好走は秋につながるし、ぜひとも頑張ってもらいたい」と椎本助手も腕を撫す。レース当日にはオーナーも来場する予定とあって、「ぜひいい思いをして帰ってもらいたい」と張り切っている。 もちろん調整に抜かりはない。札幌競馬場に入厩した23日以降も、順調に乗り込まれてきた。12日の1週前追い切りは、札幌競馬場のダートコース。5F64秒3、上がり3F38秒8→12秒8を馬なりでマークした。手綱を取った横山典騎手は「予定通りの追い切り。変わりなく順調ですよ」と好感触を得ていた。 また、椎本助手も「1週前はこんなもの。速い追い切りは今週で3本目だが、今週、ある程度やって、あとは来週1本やればきっちり仕上がる。順調にきているし、普段から気持ちの高ぶりやすい馬なので、レース間隔があこうが、あくまいが力は出せるはず」と出走態勢は九分通り整っている。 気になる鼻出血も「もう心配いらない」としっかりケアされた。秋にもう一度大仕事を成し遂げるためにも、真夏の札幌で復活の祭りばやしを奏でてみせる。
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レジャー 2009年08月17日 15時00分
レパードS(オープン、新潟ダ1800メートル、23日)シルクメビウス 初代王者はもらった!
今週の新潟メーンは「第1回レパードS」(オープン、新潟ダ1800メートル、23日)が行われる。Gの付かない重賞扱いだが、賞金はナント4500万円。3歳限定のダート戦としては、オイシイ賞金設定だけに砂路線のトップクラスが集まった。主役はシルクメビウス。この世代では一枚上の実力馬が、記念すべき第1回の勝ち馬に名を刻む。 世代トップの実績馬として、メモリアルVは必ず頂戴する。シルクメビウスが極上の仕上がりだ。 前走のジャパンDダービーはテスタマッタに2馬身差の2着。しかし3着以下にはきっちりと4馬身差をつけており、能力の高さを示した。 「前走は4コーナーで前があいて、早めに先行馬を捉えにいった。その分、足元をすくわれる形になったけど強い内容の2着だった」と領家調教師は満足げな表情を浮かべた。 しかも今回は前走で接戦を演じたテスタマッタが不在。強力ライバルがいない今回は、実績からも受けて立つ立場。横綱相撲の期待が高まる。 唯一の不安である道中の折り合い難も徐々に解消されてきた。気性の成長はもちろんだが、調教方法にひと工夫加えられたのが大きい。 「2週続けて強いケイコをやるとテンションが上がってしまう。だから速い追い切りをした翌週はサッとやるだけにしている。この中間は落ち着きがあるし、状態面に関しても言うことない」と、指揮官も余裕の笑みだ。 実績、状態に加えて初の新潟へのイメージも悪くない。2走前のユニコーンSは同じ直線の長い東京コースで自慢の末脚を爆発させた。モタれる心配のない左回りなら、豪快な差し切りVの可能性がぐんと高くなる。 「折り合いを考えれば、前走から1Fの距離短縮はプラス。ペースが速くなるからね。それに新潟ならじっくり行っても差し届く。何より秋に向けて、ここは答えを出しておかないと」。 同世代との勝負付けを終え、秋は古馬の厚い壁に挑む。そのためにも、問題は勝ちっぷりと言いたげだ。
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レジャー 2009年08月17日 15時00分
北九州記念(GIII、小倉芝1200メートル、16日)止まらないミッキー旋風 サンダルフォンがV
サマースプリントシリーズ第3戦「第44回北九州記念」(GIII、小倉芝1200メートル、16日)は、8番人気のサンダルフォン(牡6歳、栗東・松永幹厩舎)が中団から力強く末脚を伸ばして、重賞初勝利を達成した。勝ち時計は1分7秒5(良)。 松永幹調教師の笑いが止まらない。「スプリントと2000、サマーシリーズ両方決めてくれればうれしいですね」。うまくいく時はこんなものか。騎手時代、唯一重賞を勝てなかった小倉で、小倉記念に続く重賞連覇。16番人気だったダンスアジョイの後は、8番人気のサンダルフォンが大仕事をやってのけた。 いつもスタートの悪い馬がこの日はうまく流れに乗った。「千二では行き脚がつかないかと心配したのに、手応えが凄く良かった」と酒井騎手。その通り、先行争いの後ろという絶好位から、直線は一気に弾けた。 「いつも惜しい競馬だったんですが、今日はゲートが決まったのと荒れ馬場が向きました。次はセントウルS(9月13日)を考えてます」と師。6歳の遅れてきた新星が、大混戦のサマースプリント制圧を狙う。
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レジャー 2009年08月17日 15時00分
新重賞今昔物語 1999年札幌記念 大胆な後方待機策でイメチェンしたセイウンスカイ
セイウンスカイは逃げ馬。これは誰にも異論のないところだろう。特に1000メートルごとにハイペースとスローペースを巧みに織り交ぜて後続を幻惑、当時の世界レコードでキングヘイローとスペシャルウィークを完全に封じ込んだ1998年の菊花賞は鮮やかの一語に尽きる。ちなみに菊花賞の逃げ切りは38年ぶり、快速2冠馬ミホノブルボンですら成しえなかった快挙だった。7月18日、JRA通算2000勝を達成した横山典騎手にとっても、ベストパフォーマンスの一つといっていい。 そんな「芦毛の魔術師」が新しい地平に踏み込んだのが、99年の札幌記念だった。菊花賞の後は暮れの有馬記念が4着。年が明けて、日経賞は完勝だった。そして迎えた春の天皇賞は、スペシャルウィーク、メジロブライトとの3強再戦となった。 しかし今度は菊のようにうまくいかない。逃げは打ったものの、最後の踏ん張りが利かず3着。スペシャルとメジロの一騎打ちから2馬身半遅れる完敗だった。 これが転機になった。セイウンと同期の95年生まれは、他にもグラスワンダーやエルコンドルパサーと名馬がひしめく。さらに他の世代の強豪とも互角以上の戦いを続けるには、マークが厳しくなる一方の逃げ一辺倒では厳しい。 停滞しかかった現状を打開するため、横山典騎手は札幌記念で思い切った手を打った。いつもなら先頭か2番手にいるはずの1コーナーを何と7番手で回ったのだ。どよめくスタンド。単勝1.4倍という圧倒的支持のほとんどは、胸のすく逃げ切り劇を期待していただろうから、その反応は当然といえた。 しかしセイウンスカイは悠々と後方待機を続けた。再度、スタンドが沸いたのは3コーナー、芦毛の馬体がペースを上げると馬群を外から一気にまくって出たのだ。直線はファレノプシスに追い詰められたが、半馬身封じ込む完勝だった。 見事な変身。だが次の天皇賞秋は本馬場入場で他馬と接触するアクシデントがあり5着。しかも屈腱炎に見舞われ、1年半ぶりだった2001年春の天皇賞は12着と大敗した。追い込み馬としての奥行きをもう少し見たかっただけに、その後の失速は残念でならない。
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その他 2009年08月17日 15時00分
幻覚ナビ
左から1・2・3・4
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レジャー 2009年08月15日 15時00分
クイーンS(GIII、札幌芝1800メートル、16日) アベコーの気になる本命は!?
みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。 出世レースというものはあるもので、あす日曜の新潟メーン「天の川S」などは、その際たる例。昨年の優勝馬コスモプラチナは今年のマーメイドSで堂々の逃げ切り勝ち。2着のダンスアジョイは先々週の小倉記念を優勝。一昨年の1着馬タマモサポートも今年の京都金杯を制覇。3年前のヤマニンメルベイユは昨年、中山牝馬SにクイーンSを優勝。そういえば4年前2着のトウカイトリックも重賞馬。そういう意味からも大いに注目すべきレースです。 私の狙いはホーマンファラオ。距離を延ばしてから本格化。6カ月ぶりの実戦だったストークSでは、大外から鋭く伸びて0秒2差4着。芝1600メートル1分32秒4を計時。前走の博多Sでは小倉記念で2番人気したダイシンプランを相手に3着。芝1800メートル1分45秒3も上々。この勢いは大いに楽しみです。 さて、札幌は「クイーンS」です。昨年の優勝馬ヤマニンメルベイユが登場。今年も顔ぶれから単騎逃げが打てそうですが、ヴィクトリアマイル4着からの登板だった昨年に対し、今年は大敗続き。7歳という年齢からも不安が先立ちます。いずれにしても、流れはスロー。過去9年で逃げ切った馬が6頭。先行有利の舞台なのです。 そこで、それを見越しての作戦か、中舘騎手を配してきたレインダンスに注目。過去にコンビを組んだのは2回。その成績は(1)(4)着で、4着は昨年の府中牝馬Sです。スローペースを見抜いて4角では5番手。それで優勝したブルーメンブラットと0秒4差。2着がカワカミプリンセスで、3着ベッラレイアとはクビ差。大収穫の内容です。 しかも、府中牝馬Sの直前が小倉記念で13着。その前のマーメイドSが10着。その前も11着。当時は大敗続きの状態だったのです。ゆえにこの4着は、起死回生ともいえる好走。それを導いた人こそ中舘騎手なのです。 この運命ともいえるコンビは、いずれも芝1800メートルでドラマを演出しています。今回のクイーンSも同じ条件。流れを察知することは天才的な中舘騎手。好位で折り合い、直線先頭というシナリオが浮かびます。
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レジャー 2009年08月15日 15時00分
北九州記念(GIII、小倉芝1200メートル、16日) 大当たり記者・赤羽はシャウトラインで攻める
小倉のスプリント戦を制するには、無理なく好位につけられるスピードと、直線でもうひと伸びできる末脚の持久力が不可欠。その両方を兼ね備えたシャウトラインに白羽の矢を立てた。 アイビスSDは9着に終わったが、外枠の馬が上位を独占した競馬で、枠順の有利不利が大きかった。出遅れも響いただけに、度外視して大丈夫だ。能力のほどは昇級戦のバーデンバーデンCを早め先頭で押し切った内容が示す通り。得意の小回り平坦の6Fなら、GIIIを勝つだけの力は十分持っている。 デキの良さも強調材料。今週の追い切りでは栗東Bコースで5F64秒3→49秒8→36秒7→11秒5の好タイムを馬なりでマークした。馬体、毛ヅヤの良さともに目立っており、今季一番といっていい状態に仕上がっている。 鞍上は落馬負傷が癒え、今週から復帰する若手のホープ・浜中騎手。コンビで挙げた3勝はすべて小倉と、手の内に入れているのも心強い。
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レジャー 2009年08月15日 15時00分
クイーンS(GIII、札幌芝1800メートル、16日) 藤川京子 アメジストリングの大駆けよ!
クイーンSは◎アメジストリングが、2戦2勝と得意の札幌で初重賞制覇を飾ります。 まだ準オープン勝ちもありませんが、ここ2戦は牡馬相手に僅差の競馬で十分に見せ場をつくっています。とくに前々走の関ケ原Sは勝負どころでゴチャつく不利。それでいて勝ち馬エーティーボスとはアタマ差ですからね。エーティーといえば、後の小倉記念でタイム差なしの4着に善戦した馬。それを物差しにすると、ローカルの牝馬重賞なら通用しておかしくない能力の持ち主です。 ここにきて精神面でもたくましさを増してきました。馬込みの中でも我慢が利くようになり、狭いところを割って出る根性も身についてきました。 1800メートルは少し忙しい印象を受けますが、今回のメンバーでハナに行きたいのはヤマニンメルベイユくらい。これならテンに置かれる心配もなさそうです。 格上挑戦は陣営に自信があればこそ。もう2着はいりません。三度目の正直で池添騎手が勝利の杯をもたらしてくれることでしょう。
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レジャー 2009年08月15日 15時00分
クイーンS(GIII、札幌芝1800メートル、16日) 本紙・橋本はザレマ◎
ザレマに好条件がそろった。悲願の重賞初Vを達成しそうだ。 前走のマーメイドSは10着に終わったが、現状では二千が微妙に長く、しかも直線で前が壁になっていた。決して悲観する内容ではない。 胴長のゆったりした馬体だが、マルカシェンクの半妹で本質的には1600〜1800メートルがベストのはず。1F短縮はプラスに出るだろう。その兄同様、GIでは前々走のヴィクトリアM4着などチョイ足らずだが、GIIIのメンバーなら力上位。パワータイプの大型馬で洋芝も合う。 相手はひと叩きされた桜花賞馬レジネッタ。
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