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レジャー 2008年12月03日 15時00分
JCダート(GI、阪神ダ1800メートル、7日) サクセスブロッケン 打倒ヴァーミリアンに躍起
若さにだけ与えられた特権。それは恐れを知らぬこと、そして厳しい経験を明日への糧にできることだ。 現3歳のダート路線では他の追随を許さなかったサクセスブロッケンは、前走のJBCクラシックで初めて古馬に挑んだ。それも、国内GIでは無敵の強さを誇るヴァーミリアン相手に真っ向勝負に出た。「古馬との差を把握できたのは収獲だった」。こちらも若き敏腕、藤原英調教師は冷静に振り返った。その横顔には世代交代の自信が垣間見える。 絶対王者の国内GI6連勝を阻むことはできなかった。しかし、クビ差2着という結果は、勝ちにも等しい濃密な内容だった。スタート直後にトモを滑らせながら、園田の深い砂をものともせずハナへ。目標にされる不利をあえて引き受けた。直線ではいったん引き離されながら、ゴール前で差し返してきたしぶとさは、次代王座への有資格者であることをはっきり示した。 「道中、ぴったりマークされながらあれだけやれた。その後は1回使って馬の中身がかなり違ってきた。動きはさらに良くなっている」 休み明けの反動など心配いらない。激戦の記憶はしっかり刻まれ、ブロッケンの血肉へと昇華した。栗東CWコースで行われた1週前(11月27日)の追い切りでは6F82秒5、ラスト1F12秒4(一杯)をマーク。500キロを超える馬体は引き締まり、冬場というのに輝いて見える。実際の時計以上に迫力が伝わってきた。 「秋になってしっかり調教できるようになったのは何よりだね。前走以上の状態で送り出せる。ヴァーミリアンとは前走の2キロ差から1キロ差になる。そのあたりは半信半疑だけど、阪神ならゆったり競馬ができるし、こちらにはまだまだ伸びしろがあるから」と、トレーナーはあくまで冷静。 過去にはクロフネ、カネヒキリが3歳の身で頂点を極めた。実は、鞍上の横山典騎手はこの2頭が勝った2001年と05年、そしてヴァーミリアンが制した昨年と2着が3度ある。たまりにたまった今度こその思い。それを胸に、逆転の一撃を狙う。 【最終追いVTR】松田騎手を背に坂路入り。クビを巧みに使ったリズミカルなフットワークは依然、健在。ゴール前で目いっぱいに追い出されると、800メートル51秒9の好時計を叩き出した。前走時に比べて体がグッと引き締まり、気合乗り、息遣いともに上昇。追ってからの反応も抜群だ。
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レジャー 2008年12月03日 15時00分
JCダート(GI、阪神ダ1800メートル、7日) ヴァーミリアン国内ダートGI7連勝へ死角なし
ダートのチャンピオン決定戦「第9回JCダート」(GI、阪神ダ1800メートル、7日)の最終追い切りが3日、東西のトレセンと阪神・船橋競馬場で行われた。GI6連勝中の昨年の覇者ヴァーミリアンは坂路で力強い動きを披露、王座防衛に大きく前進した。 一昨年の名古屋GP以来、実に国内では7戦して負け知らず。無敵のJAPAN代表、ヴァーミリアン。前走のJBCクラシックでも3歳馬サクセスブロッケンの挑戦を跳ねのけて、レコード勝ちを飾った。 「昨秋はザ石の影響が尾を引いて、状態面がガタガタだった。それに比べると、今年は状態が全然違う。だから、前走のJBCでも自信を持って臨めたよ」と久保助手は貫録Vに余裕の表情を浮かべる。 ただし、今回は乗り慣れた武豊騎手が負傷欠場中で、初騎乗となる岩田騎手へとスイッチする。しかも、舞台は初の阪神。デビュー25戦目にして迎える試練の場だ。しかし、周囲の不安をよそに久保助手の自信は揺るぎない。 「どんなコース、距離でもこれまで結果を出しているので、今回の阪神もまったく気にならない。それに鞍上も実績のあるジョッキーだから特に心配する必要はない」 2007年の川崎記念での初GI制覇から約2年。守り続けた頂点の座を譲る気は毛頭ない。同助手は力強くこう結んだ。 「とにかく、今回は何ひとつ心配することがない。だから無事に走ってくれば、結果は出せると思う」 外国馬も3歳馬もかかってこんかい。絶対王者が実力を見せつける。 【最終追いVTR】元来、ケイコは動かないタイプだが、今朝の坂路では珍しく反応のいい走りを見せた。ラストまで脚色が衰えることなく、800メートル53秒台をマーク。1度叩いて絶好調だ。(写真=ヴァーミリアンは例によって、パシュファイヤーを装着。この馬としては上々のタイムをマーク=3日、栗東トレセン)
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スポーツ 2008年12月03日 15時00分
ボクシング 内藤大助に休養勧告
WBC世界フライ級王者の内藤大助が2日、4度目の防衛戦(23日、東京・両国国技館)に向け都内の宮田ジムで練習を公開した。順調な調整ぶりをアピールする一方で、「心配性なんで休めと言われてあまりできない」と“練習の虫”として本音も吐露。オーバーワークになりかねない王者を見かねた内藤陣営は、監視することを決定。異例の休養勧告まで飛び出した。 23日に同級15位の山口真吾を相手にV4戦に臨む。この日は、元日本ランカーを相手に4ラウンドのスパーリングを行い、ワンツーや左右フックなどのコンビネーションで圧倒した。 その後も2ラウンドのミット打ち、サンドバック打ちなど精力的に汗を流した。 減量も順調に進んでいるという内藤は舌も滑らか。「(勝って)坂田(健史)くんの試合をゆっくり見たい。負けたら海外に逃げますね」とジョークも飛び出した。「とにかく勝ちにこだわりたい」と必勝を誓う。 同ジムの宮田博行会長も「きょうはスピードを殺してやってたみたいなんですけど、まだまだ速くなるんじゃないですかね」と太鼓判を押した。 防衛に死角なしと思える内藤陣営だが、悩みの種がある。 宮田会長によれば、内藤はこれまで試合3日前まで1日2時間は体を動かしてきた。この調整法に「練習しすぎ。毎度毎度、多すぎますね」(宮田会長)とオーバーワークの危険性を指摘する。 「心配性なんで、休めと言われてもできない。どうしても走ったりするんだよね」と反省する内藤だが、調整に失敗すれば思ったように動けず、防衛の成功率も下がるのは当然。まして現在34歳。「負けたら先はないと思ってます」と語るように王座陥落は、即引退につながりかねない。 内藤陣営は隠れてトレーニングをしていないかをチェックしようと“監視役”を置くことにした。宮田会長は「練習しすぎないように、今回は野木(丈司トレーナー)さんに試合前日まできっちりと監視してもらいます。ジムに来なければ、トレーニングできませんから」と明かした。 野木トレーナーも「休むことも大事な練習メニュー。(予定が)計算できないっていうのは、調整の狂いにつながってしまいかねない。1週間前には(メニューを)終えたい」と内藤に練習自粛令を下した。 異例ともいえる“練習メニュー”は、内藤の耳に届くのだろうか。
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スポーツ 2008年12月03日 15時00分
K-1 カラエフ歴代王者狩り宣言
「K-1ワールドGP2008FINAL」(6日、横浜アリーナ)に出場するルスラン・カラエフが2日、都内の伊原道場で練習を公開。GP初戴冠に向け、歴代王者狩りを宣言した。 GPの1回戦ではクーガン・サキと対戦。この日は、ロシアで俳優としても活躍するアラン・アリフベコフを相手にシャドーや軽いマススパーなどで調整した。 「モスクワでいいトレーニングができたのでバッチリ」とアピールした。「トーナメント3試合を見据えて練習してきたけど、まずはサキ。スピードでも力でも自分が勝っていると思う。最後に手が挙がっているのはボクだよ」と勝利を確信している。 「自分にとって重要なのはチャンピオンになること」。持ち前のスピードを武器に、新時代到来を告げる。
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芸能 2008年12月03日 15時00分
「レッドクリフ」に勝てなかった「私は貝になりたい」
TBSが製作を手がけ、SMAPの中居正広(36)と仲間由紀恵(29)が主演した公開中の映画「私は貝になりたい」。テレビ局の枠を越えた大宣伝作戦で興行成績が注目されたが、なんと、初登場の興行成績ランキングで1位の座を奪えなかった。さらに、今回の映画で2人の演技力の評価はガタ落ちしたというのだ。 「中居と仲間はフジ、テレ朝、日テレに出まくって映画を宣伝。さらには、2人がNHKの紅白の司会に選ばれたので、NHKが勝手に映画の宣伝をしてくれるような状態になった」(映画関係者) 中居は紅白の司会発表会見で「映画の宣伝ではありません」と間接的に映画を宣伝。さらには、映画の名誉宣伝マンを務めたTBSの安住紳一郎アナがフジの「笑っていいとも!」に他局のアナとしては25年ぶりに出演。11月22日の公開までほぼ毎日何らかの形で“メディアジャック”した。 「常識外れの宣伝作戦にTBS以外の各局が協力したのは中居がジャニーズ事務所だから。SMAPのみならず、ほかのジャニーズタレントが各局にレギュラーを持っているので、協力を渋れば今後、不利益を被ることを恐れた。そのために貴重な時間を割いて映画の宣伝に協力せざるを得なかったんです。他局は、映画がヒットしても一銭にもならないのに」(民放ドラマ関係者) ところが、ふたを開けてみると、観客動員数ランキングは意外な結果だった。 「興行収入30億円を狙える好スタートを切ったにもかかわらず、初登場となったランキングでは公開4週目で4週連続1位の『レッドクリフ Part1』に負けて2位となった。翌週も順位は同じ。各局の情報番組で、ランキングを紹介した際、全く詳細について触れなかった」(映画記者) 中居と仲間主演の「私は貝になりたい」は、俳優のフランキー堺が主演したドラマ・映画のリメーク版。名作が比較対象となるだけに、評価がかなり厳しいようだ。 「旧作は中居の役は堺、仲間の役はドラマで桜むつ子、映画で新珠三千代というどちらも実力派女優が演じ、戦争で引き裂かれる家族愛の悲しさがしっかり描かれていた。ところが、中居も仲間も芝居が軽いため、旧作には及ばず、映画の本筋がうまく表現できていない」(ベテラン映画記者) それもそのはずで、中居も仲間も映画向きではないという。 「中居は役作りでダイエットに励んだ努力は買えるが、明るいキャラのドラマが合ってる。仲間は映画でしっかり演技力を見せれば、もう一皮むけるチャンスなのに、『ごくせん』のイメージが離れずシリアスな映画になじまない」(同) 興行成績自体が悪かっったわけではないが、日本のみならず、アジアでも高い評価を受けている「レッドクリフ」と公開時期が重なったのが不運だったのか?
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芸能 2008年12月03日 15時00分
羽野晶紀が長女と初共演
タレントの羽野晶紀(40)が2日、都内で開かれたデジタルライフキャンペーン「PC de 旅」のPRイベントで、長女采明(あやめ)ちゃん(6)と初共演した。 「パソコンで旅をもっと楽しく」のキャンペーンコンセプトに合わせ、羽野は夫で狂言師の和泉元彌(34)ら家族4人で富士山に旅行した思い出の写真などを公開。 写真に姑の節子さんが写っていなかったことには、「私と娘のを中心に選んだだけ。他の家族の写真もいっぱいあります」と“釈明”。 26日には長男元聖君(4)が初舞台を踏むことになっているが、まな娘の芸能界デビューについては「私はそんな気はないけど、本人はキレイにしてもらうのがうれしいみたいで」とまんざらでもない様子だった。(写真=長女の采明ちゃんとイベントに出席した羽野晶紀)
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その他 2008年12月03日 15時00分
新連載 4コマ漫画はぐレイヤーコスっち
左から1・2・3・4
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その他 2008年12月03日 15時00分
カメラ小僧塾 入念な下調べの上撮影へ
きょうから連載スタートする「カメラ小僧入門塾」では、現役写真部カメラマンが、取材撮影にまつわる苦労話やおもしろエピソードを交えながら、マル秘テクを“カメラ小僧の卵”に伝授していきます。こんなふうに撮影すると一味違う写真が初心者でも撮れますよ!とか、シャッターチャンスや狙い目のアングルなど、現場の話をベースにいろいろ書きますのでよろしくお願いします。 まずは、先日コンビ解散を発表したバドミントンのオグシオこと小椋久美子、潮田玲子を撮ったときの話をしましょう。マイナースポーツを一躍メジャーにのしあげ、写真集や週刊誌のカラーグラビアに出まくるアイドル並みの超売れっ子コンビ。11月12〜16日に東京・代々木第2体育館で行われた全日本総合バトミントン選手権大会での初戦は13日でした。 30年近く報道カメラマンをやっていますが、バドミントン取材は初めてです。1回戦は午後2時頃開始予定でしたが、正午過ぎには現場入り。撮影場所を確認し、選手の動線や試合後の会見場所、入退場口などを調べ、撮影場所にコートサイドとスタンド席の2カ所を確保しました。次は顔見知りのフリーカメラマン(バトミントン歴10年)に取材。コートサイドから撮るとこんな感じ、スタンド席から撮影するとこんな絵になると確認し、初戦は2人のプレーが正面から写るスタンド席をメーンとすることに決めました。 腕や運だけではいい写真は撮れません。なにごとも万全の準備が必要。次回は具体的な撮影内容を教えましょう。(写真=2階スタンドから撮影するとこんな感じです)
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その他 2008年12月03日 15時00分
「歩け!ヲタク記者」至高の贈答品“戦国武将旗印ようかん”
旧第三社会面「アキバ探検隊」コーナー担当記者が、引き続き秋葉原を中心とするサブカルチャー情報を追う「歩け!ヲタク記者」がスタート。「走れ!」じゃないのは、アキバネタってのは走っていると見逃しちゃうようなところにあるから。決して運動不足で走れないわけではありません(苦笑)。 さて、年末年始の迫る中、仲間内でのちょっとしたお歳暮代わりやクリスマスプレゼントに最適なグッズを発見した。戦国武将の旗印を刷り込んだパッケージが侍魂をくすぐる「武家ようかん」がそれ。ネット通販で手に入るほか、秋葉原のマニア向け専門店「武器屋」などで直接販売する。 有名な武将の旗印だけでなく、歴史マニアをうならせる豊富なバリエーションを誇る。徳川家(葵)をはじめ、武田信玄(むかで)、加藤清正(蛇の目)、伊達政宗(竹に雀)のほか、ツウ向けに竹中半兵衛(九枚笹)、山本勘助(山本)、雑賀孫市(八咫烏)なども。真田幸村(結び雁金、金の六文銭)ら印を2種類持つ武将もフォローしている。 歴史菓子を扱う「一夢庵」で5個入り1000円(税込み)で販売したところ、1カ月で2万本を超えの大ヒット。一口サイズで、鳴門金時芋、宇治抹茶、ほうじ茶の各風味がある。 (写真=武器屋で購入した会津松平家(写真左)と新選組(同右))
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トレンド 2008年12月03日 15時00分
「私、テレビの味方です」AKB48が見せた友情に涙
今週取り上げるのは、これしかない。先月26日放送の「AKBINGO!」(日本テレビ)だ。AKB48のレギュラーである同番組では、この夏からある企画が進行していた。それはAKB48の最高齢メンバーである大堀恵(25)がソロCDシングル「甘い股関節」を発売し、1カ月の期限以内に1万枚売れなかったらグループを卒業しなくてはならない、というもの。CDがなかなか売れないこの時代に1万という数字は過酷である。 同番組では大堀の動向を毎週伝えた。地方にキャンペーンに出かける姿、スナックに交渉して飛び入りで歌う姿。AKBの中では決して人気が高かったわけではない大堀だったが、初めてつかんだチャンスに奮闘した。そして、26日放送分で結果が出た。 最終日前日までに8586枚。残り1414枚を1日で売らなければ卒業である。ラスト1日は5度のハグ会(CD購入者には大堀から“ハグ”のプレゼント)で費やされるのだが、思ったように客足が伸びない。このままでは卒業が決まる。大堀に重圧がのしかかる。3度目のイベント直前、情緒不安定に陥った彼女は控室で激しく嗚咽し、さらには過呼吸に! この模様がすべて放送されたのだから前代未聞だ。モーニング娘。を輩出したオーディション番組「ASAYAN」にもこんなシーンはなかった。 なんとか立ち直った大堀だが、まだ枚数は足りない。最後のイベントが始まろうとすると、そこに現れたのはAKBのメンバー! 仲間を助けたいという思いから、駆け付けたのだった。思わず涙する大堀。 すべてのイベントが終了し、枚数が発表される。結果は、1万125枚。大堀は辛うじて卒業を回避した。泣き崩れる大堀のもとに駆け寄るメンバー達。何度見ても泣ける! ここに第2の「ASAYAN」がスタートした。テレビ番組主導でアイドルが輝けることを証明したのだ。アイドルに関して見たいもの、テレビに期待することがすべて詰まっていた、今年のベスト番組だった。 大堀本人にとってはあまりに酷な体験だったかもしれない。ただ、アイドルを主人公にしたエンタメは必ず世間に届くのである。(写真=過酷な企画を見事乗り越えた大堀恵に拍手!)