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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
戦極 石井慧がマムシ作戦
北京五輪柔道金メダリストの石井慧がよもやの告白だ。5日には都内の道場で会見を開き、国士舘大学の卒業を報告。晴れて新社会人になったが、そんな石井がいまハマッているのが「マムシの粉」。あくまで肉体改造のためのものというが、その効果はてき面で「毎朝実感してる」と精力満点なのだとか。 五輪で忙しかったことから単位が取得できず、国士舘大学を4年間で卒業できなかった石井。昨年は卒業証書がもらえず、母校に「腐ったみかん」と吐き捨て反旗を上げていたが、この日は「追い込んでくれてありがとう」とわだかまりはなくなったようで「先月15日に卒業式とは知らず、家に帰ったら卒業証書が送られてきた」と明らかにした。 大みそかデビューを前に対国士舘との闘いに終止符を打ち、あとは大みそかの吉田秀彦戦に全身全霊をかけるのみ。だが、すでに「大量のサプリメントを摂取してます。マムシの粉を飲んで、強じんな肉体に変化してる」と、試合の準備はできている。 マムシといえば、精力増強などのイメージが強いが、あくまで石井が飲んでいるのは「肉体強化」のため。それでもギンギンなのは否めないようで、マムシ効果を「毎朝実感してる」とのこと。実際どのように効果を実感しているかは明かさないものの、ほぼ“朝ダチ”しているのは間違いなさそう。吉田戦にも「マムシパワーでスタミナ的にも圧倒できる」と自信満々だ。 柔道時代から持ち合わせていた高いポテンシャルと格闘家としての素質に加え、マムシライフでギラつきも増した“絶倫金メダリスト”。さすがの吉田といえども、このままだと手に負えないかもしれない。それにしても恐るべき石井だ。
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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
武藤 丸藤と天才対談 再出撃前向き
全日本プロレスの武藤敬司社長が5日、都内の和食屋『麻布武藤』でプロレスリング・ノアの丸藤正道副社長と天才対談。互いに意見を交換し合い、団体のさらなる発展を誓い合った。さらにノア再出撃にも意欲を見せた。 この日は、自身がホストを務めるサムライTVの「武藤敬司☆SHOW」(11日、23時〜24時放送)で丸藤を“接待”した武藤。故三沢光晴さんとのシングルマッチの思い出や、世界ジュニアヘビーのベルトを巻いていた時の話など、約1時間に及ぶ収録は大いに盛り上がった。 また、丸藤が副社長に就任したこともあり「ノアを守って、みんなを引っ張るべきなんだよ」と会社経営の先輩としてアドバイス。これには丸藤も「畑は違えど、世代は違えど、話を聞くだけでも勉強になります。今は選手の底上げをしないと。ウチの団体は遅れてるところがあるし」と感心しきりだった。 過去には同番組がきっかけで、西村修の電撃移籍や船木誠勝のプロレス復帰などを実現させてきた。さらにノア9・27日本武道館大会後には、丸藤から「これで終わりだと思っていない」と交流継続を要請されている。 武藤は「チャンポン(交流)を毎日やったらマンネリが起きて、よくないと思う」としながらも「いい形で互いが結ばれて、壁になれるようなら。もし、三沢社長の代わりになれるようなシチュエーションがあれば、お手伝いしてもいいかと思う」と再出撃を示唆していた。 武藤と丸藤。これまで交わることのなかった天才が交わる日はそう遠くないかもしれない。
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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
大日本 若手急成長にあの人の力
大日本プロレスの若手たちの急成長の裏には高岩竜一=写真=の存在がある。 現在の大日本の若手戦線は岡林裕二がBJWタッグ王者に君臨し、頭一つ抜きん出ているが、負けん気が強く非凡なセンスを持つ石川晋也の活躍もめざましい。さらに着実にスキルアップをしている河上隆一もいる。 彼らはまだキャリア2年から1年の選手になるが、三者三様の存在感を示せているのは、今年2月から大日本のコーチに就任している高岩の存在を抜きにしては語れない。 練習だけではない。高岩は9・28後楽園大会で河上に胸を貸し、半年ぶりに試合を行っている。本人は「自分はゼロワンでプロレスをやりつくした。もうガツガツしていないので、自分から手をあげることはない。声をかけてもらえるようであれば試合をします」というスタンスを取るが、大日本は今後も実戦において若手を鍛えてもらいたい意向。高岩の出番は確実に増えていきそうだ。
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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
男子ボクシング エルナンデス 王者・西岡に猛“口撃”
WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(10日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で、王者・西岡利晃に挑むイバン・エルナンデスが5日、都内の帝拳ジムで練習を公開。強気のコメントで“スピードスター”西岡を挑発した。 この日は、シャドーやサンドバックを叩き軽く汗を流したエルナンデス。「ボクシング人生の中で一番いい仕上がり」とコンディションの万全を強調した。それもそのはず、このタイトルマッチに向け、2850メートルの高地で3週間のトレーニング。初めて120〜150Rのスパーリングをこなした。 よほど自信があるのか、まるでマシンガンのようにしゃべり続け「西岡は成人に満たない人間としかやっていない。ゴンザレスとの時も一回倒されている」「リング下ではリスペクトするが、リング上では一切リスペクトしない」など“舌好調”。 そればかりか「スピードにも自信がある」とスピードスターの異名を持つ西岡にケンカをふっかけていた。 なお、この日はホルヘ・リナレスとWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチを行う、ファン・カルロス・サルガドも練習を公開。キレのある動きを見せていた。
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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
DREAM 桜庭に地獄の要請
「DREAM.11」(10・6横浜アリーナ)に出場する全選手が5日、前日計量に臨んだ。ミドル級ワンマッチのルビン“Mr.ハリウッド”ウィリアムズ戦で約10カ月ぶりの復帰を果たす桜庭和志は「DREAM.12」へ連続で参戦する可能性を示唆した=写真。 桜庭は前日計量を83.5キロで一発パス。計量を終えた桜庭は自身のコンディションについて「次の『DREAM.12』とは3週間違うんできついところ。スタミナだったり動きの調整だったり」と10日前に知らされた緊急参戦への不安を口にした。現役プロボクサーのウィリアムズについては「『怖いな』って感じですよね。身長もあるし、リーチもある」と情報のほとんどない相手を警戒していた。 時間がない中での緊急参戦、そして相手についてほとんど情報もない。そんな状況で今回勝つことができれば「DREAM.12」への連続参戦への呼び声はいやがおうにも高くなる。 連続参戦について桜庭は「終わってみて調子がよければ」とあくまでこの闘いが終わるまで慎重に考える姿勢だが「トシなので、すぐケガをしてしまう。できるのであればやりたい」と意欲を語った。 また、DREAMを主催するFEGの笹原圭一イベントプロデューサーは桜庭の連戦について「桜庭選手が出てくるとリングに違った世界観が出てくる。」と強気の姿勢だ。
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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
朝青こっそり韓国へそしてモンゴル?
この約束、どこまで信用できるか。大相撲秋場所で宿敵・白鵬を優勝決定戦で破って4場所ぶり24回目の優勝をした朝青龍。 しかし、勝負が決まったあとのガッツポーズが問題視され、“天敵”と目される内館牧子さん(脚本家)に「相撲道は武士道に通じる。ああいうことは絶対にいけない。今回の優勝もマグレでしょう」と散々コキおろされた。 これで少しは思い知ったのか。場所後の朝青龍は一転して優等生。今月2日、両国国技館で行われた「全日本力士選士権大会」(明治神宮主催)に姿を見せたときも、「来週ぐらいからけいこを始めるよ」と珍しくやる気をみせ、場所後の恒例となっているモンゴルへの帰国についても「帰って何が悪いんだ」と毒つきながらも、「いまのところ、帰る予定はない。帰るときはちゃんと言うよ」ときっぱり否定した。 ところが、今回も3日に、こっそり韓国に渡っていたことが判明した。一応6日に再来日といわれているが、モンゴルに直行も噂されている。 朝青龍のモンゴル帰国に関する約束は、これまですべて口から出まかせの嘘っぱち。まったく信用できなかったのだ。しかし、今回は違う、と部屋関係者は断言する。 「本人にとっても、秋場所の優勝はまさに望外。まだまだやれる、という大きな自信になったはずです。ファンの熱狂ぶりもすごかったですし。もっと優勝したい、と朝青龍は親しい人にはもらしています。今回、モンゴルに帰らないと宣言したのは、朝青龍の新たな決意の表れです」 果たして朝青龍は秋場所の優勝で新境地を開拓したのか。それとも相変わらずなのか。モンゴルに帰国せず、という約束をしっかり守り韓国から日本に帰ってくるのか、それとも…まずは一両日の朝青に注目だ。
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トレンド 2009年10月06日 15時00分
「リアル・ミッション」素人娘が騎手に変身
いまや野球やサッカーと同様に、将来なりたいスポーツ選手として人気が高まりつつあるジョッキー。その騎手をはじめ、競馬に携わるスタッフを育成するための学校が茨城県の美浦トレセンから程近いところにある。今年春に開校した「国際馬事学校」がそれだ。今回のリアルミッションは、「動物大好き」とはしゃぐリアスポガールこと「R JEWEL GIRLS」の白熊凌子&こはるがチャレンジ。馬と触れ合う一日密着体験取材を敢行した。 ホースマンの朝は早い。時刻は午前7時すぎ。国際馬事学校に到着した凌子と、こはるは、声をそろえて「早くお馬さんに乗りた〜い」とやる気満々。 でも、あなたたち! 華やかな舞台の裏には、必ず裏方の仕事もくっついてくることを分かってます? そんなことを知ってか知らずか、まずは生徒さんとともに朝の腹ごしらえ。そこで、スリムな体に似合わずドンブリ飯を軽く2杯平らげる凌子…おいおい、そんなに食べて動けるのか? きょう、主にご指導いただく先生は1997年、サニーブライアンで皐月賞、ダービーの2冠を制した元JRA騎手の大西直宏さん。まずは、朝の厩舎作業からスタートだ。 主な作業は、スコップを持っての馬房の清掃だが、ドンブリ飯2杯の“パワー”が利いたのか、サクサクと作業をこなしていく凌子に対し、こはるはかなりのへっぴり腰。手伝っているというよりは、むしろ足を引っ張ってる(?)。こちらは何やら先が思いやられそうな展開だ。 さあ、いよいよお待ちかねの乗馬体験。初心者用の取っ手がついた軽乗鞍(けいじょうあん)を装着した7歳牝馬エデンに、まずまたがったのはこはる。 引き手を持って指導する大西先生からアドバイスを受け、小さな馬場を常歩(なみあし)で数周。普通、初心者は馬上の高さにビクつくものだが、至って平常心。というよりも、むしろ楽しんでいる感さえある。 大西先生から、「じゃあ、片手を上げてみて」「上体をそらしてみようか」「馬の前髪をつかんでみて」。さっきまでのへっぴり腰はどこへやら、矢継ぎ早に飛ぶ注文にも、「キャッキャッ」言いながら応えてみせる。さらに、常歩から速歩(はやあし=ダク)に移行しても、次々と指示をこなしていく。 これには、周囲にいた学校スタッフも目を丸くするほど。ただ、レッスンを終えた際の第一声が「お股が痛〜い(涙)」。ガニ股で引き揚げてくる彼女の何ともこっけいな姿。スタッフによると、乗馬初心者は必ず内股の部分が筋肉痛に見舞われるそうだ。 さて、お次は凌子の番。こはるの変身ぶりにプレッシャーがかかったのか、エデンに騎乗する際、馬の背に体が到達することができず、ズルリと滑り落ちた。 それでも、2度目の挑戦でまたがると持ち前のガッツで大西先生からの指示をテキパキとこなしていく。速歩に移行した際、さらにエデンがペースアップしてしまうハプニングがあったが、落馬することなくフィニッシュ。「すごく楽しかったです」。達成感で満足げな笑みを浮かべ、下馬する凌子だったが、こはる同様、歩様に乱れが生じていたことはいうまでもない。 午後のレッスンで2人の面倒を見てくれるのは女性教官の篠原陽さん。 今度は初心者用の軽乗鞍ではなく、通常の鞍と鐙(あぶみ)を装着、手綱を自ら取っての本格的な騎乗だ。午前のおさらいを済ませると、馬の動きに合わせて馬上で立つ、座るを繰り返す軽速歩(けいはやあし=ダク)に移行。「立つ、座る、立つ、座る」の篠原先生の掛け声の下、必死にバランスを取るこはると、凌子。さらには、メニューは駆歩(かけあし)へ。 いわゆるキャンターというやつで、ここまでくると、2人の表情はまるで絶叫マシーンに乗っているかのようなこわばり方。しかし、篠原先生の次のひと言で彼女たちはシャキッとする。「写真撮られてるんだから、変顔で載ることになっちゃうよ!」。さすがは女性教官。女心を分かっていらっしゃる。 2人が気合を入れ直したところで、お次は引き手を離しての実践。もう誰にも頼ることはできない。エデンとのガチンコ勝負だ。手綱を操りながら、誘導に始まり、速歩→軽速歩→駆歩とステップアップしていく。さすがに駆歩となると、2人とも操縦しているというよりは、しがみついてるといった感じだが、このメニュー…実は生徒さんたちが行っているレッスンと一緒。2人とも才能ありか!? みっちり、トレーニングを積むこと1時間強。2人はというと、もうヘトヘト。ちゃっかり休憩をいただくことになったのだが、あろうことかそろって爆睡。オイオイ! しっかりしておくれ。 きょう最後のお仕事は、カイバづくり。馬房から食事を催促する馬のいななきを聴きながら、感謝の意を込めて作業をこなす2人。それが終わると、今度は生徒さんと2人1組で馬場の清掃へ。夕映えに染まる馬場で、生徒さんと助け合いながら作業を進める凌子と、こはる。2人とも会話も弾んでいるようで、何ともほんわかしたムード。う〜ん、青春ですな。 終礼後、お世話になった先生やスタッフの方々にあいさつを済ませ、ミッションは終了。「また来たいね」(凌子)。「本格的に乗馬始めようかな〜」(こはる)。充実した一日を過ごし、大満足の2人。目指すものに違いこそあれ、夢に向かってまい進する同世代との触れ合いは彼女たちにとっても、いい刺激になったようだ。◎突撃後記 【凌子】貴重な体験を楽しみながらやることができました。 馬房の掃除や馬の手入れの仕方など、先生や生徒さんにていねいに教えていただいたので、スムーズに作業することができました。かなりの筋トレにもなりましたね。 乗馬は怖がるとそれが馬にも伝わってしまうので気持ちをかき消すのに大変。あと、翌日は激しい筋肉痛になっちゃいました。先生方、生徒さんたちからは、馬に対する愛情が伝わってきて素晴らしく感じました。 【こはる】乗馬は初めてだったので、楽しみにしていた半面、緊張もありました。 最初は、身動きが取れず怖かったのですが、午後のレッスンではだいぶ慣れて、馬のリズムに合わせて立ったり座ったり、誘導したりといろいろな体験ができました。 思っていたよりも乗馬って本当にハード。さっそく筋肉痛。でも、馬ってすごくかわいいし、また乗りたいって思いました。◎ネットで配信中 突撃の模様は、WWSチャンネル「行ってきましたシリーズ第1巻〜R JEWEL GIRLSが行く国際馬事学校〜」(http://www.wws-channel.com/vriety/baji/)で配信中。<R JEWEL GIRLS撮影会情報> 3b撮影会…詳細は下記HPで(http://3bsatueikai.web.fc2.com/)◎国際馬事学校 今回、お世話になった国際馬事学校は、「本格的な馬術、知識を学べる学校」として、競走馬の生産、騎手、調教厩務員や乗馬インストラクターからテーマパークスタッフまで、さまざまな職種へのプロデビューをサポートしている。一日体験入学も随時、受付中。興味のある方は挑戦してみよう! 住所…茨城県稲敷市蒲ヶ山864 学校長…大西直宏 HP(http://horseman-academy.jp/)
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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
OPBFを守る男と奪う女 フラッシュ赤羽ジムの二枚看板に迫る
10月12日のプロボクシング後楽園ホール大会では、トリプルタイトルマッチが行われる。フラッシュ赤羽ジムから初代OPBF(東洋太平洋)女子フライ級王座決定戦に、同級2位の四ヶ所(しかしょ)麻美が挑戦。さらに同スーパー・ミドル級王者の清田祐三が3度目の防衛戦に臨む。フラッシュ赤羽の二枚看板を見逃すな。 同ジムで唯一の女性プロボクサーの四か所。12日の後楽園大会では、初代OPBF女子同級王者の座を懸け、OA・ゴーキャットジム(同級3位)とのタイトルマッチに臨む。 元々はアマチュア出身。2003年から07年まで全日本女子アマチュアを5連覇している。五輪出場を目指していたが、当時、女子ボクシングは、採用されていなかった。現役続行か…。悩んでいる時にプロが認可。「アマチュアをこのままやめちゃうのも不完全燃焼。プロで再出発」を誓った。 プロに転向し、ファンの大切さを実感。「ファンの皆さんはお金を払って見に来てるんで。人を感動させることって頻ぱんにできることじゃないので、試合終わって『感動した』って言ってくれるとうれしいですね」と意識は変化した。 それだけに「スピードだったり、スタミナだったり、瞬発力だったり、技術すべてにおいてレベルの高いボクサー。現在の女性のボクシングレベルを超えるボクシング」と自分に求める理想もかなり高い。 そんな中プロ転向後、つかんだビックチャンス。勝利すればジムから2人目のチャンピオン誕生となる。「タイトルマッチって一生に一度経験できればいい。このチャンスを無駄にしたくない。何が何でも勝ちます」と意気込む。 前回減量で苦しんだ“教訓”を生かし、3カ月前から独学で調整を開始。食生活を見直し、野菜を中心にタンパク質を摂取し、昼夜食べ過ぎないよう心がけてきた。 「前回は重さだけ落としていた。今回は筋肉を落とさず、余分な脂肪を少しずつ落としていってる。ウエートはガクっと減らないんですけど、今は全然バテないで動ける。食事の大切さを実感しました」と順調に調整は進んでいる。 タイトルマッチの5日後には30代に突入する。「最高の誕生日プレゼントにしたいですね」と語る四ヶ所。20代最後の試合を最高の形で締めくくる。 清田は現役の日本人ボクサーの中で、一番重い階級のベルトを巻く男。そして同ジム唯一の現役王者だ。 本来は、ひとつ下のミドル級の選手。だが、同級ではタイトル挑戦のチャンスが巡ってこない。そのため、東洋のSミドルにシフトチェンジして千載一遇のチャンスをものにした。 清田が属するSミドル級は、過去に日本人が世界王者になった例が一度もない、前人未到の領域である。それだけに「目標は世界チャンピオンですよ。30歳までには何とかと思っています。」と偉業達成の青写真を描いている。 ボクサーになるきっかけは就職活動の失敗だった。17歳までは北の大地でサッカーに明け暮れる毎日。ボクシングは、当時放送していたテレビ番組がきっかけで、友人に誘われ何となくジムに通ってみた程度だった。将来はその右足を生かしサッカーで生計を立てるつもりでいたが、その道は「素質なし」といわれあえなくとん挫。また自衛隊を目指したものの落選してしまった。 ここで清田は一念発起した。周囲からのススメもあって、釧路の高校卒業後にK-1ファイターを目指して上京。空港で見送られる際、父親から「好きな車を買ってやっから何とか残れないのか」と諭されたが、「ここが勝負」と誘惑を振り切った。 上京した清田は地元ジムの会長の紹介で、フラッシュ赤羽ジムを紹介してもらった。キックを目指している清田は入門する予定ではなかったが、見よう見マネでボクシングをやっているうちにその魅力にとりつかれていった。 その後、メキメキと頭角を現し、新人王を獲得。OPBFのチャンピオンにまで上り詰めた。 12日には、後楽園でのV3戦が待っている。「全部、守ると言うよりももう一回取りに行く。挑戦者みたいな気持ちで」。今後、世界を目指すためにはこんなところでつまづいてはいられない。<プロフィール> 四ヶ所麻美(しかしょあさみ)1979年10月17日生まれ。29歳。東京都板橋区出身。家族構成…祖父母、母、父、妹。全日本女子アマ5連覇。3戦2勝(1KO)1敗。WBCフライ級11位。好きな男性のタイプ…男らしい人。自分より強い人。肉食系。気持ちがナヨナヨした人はNG。座右の銘「成せばなる」 清田祐三(きよたゆうぞう)1983年10月6日生まれ。26歳。北海道釧路市出身。180センチ、85キロ。戦績20戦17勝(15KO)2敗1分。2003年新人王、OPBF東洋太平洋スーパーミドル級王者。好きな女のコのタイプ…色白で美巨乳なコ(C〜F)
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スポーツ 2009年10月06日 15時00分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 マラソンランナー・中山竹道さん
「瀬古選手には這ってでも出て来い、と言いたいです」こんなショッキングな発言を記者会見の場でしたという“伝説”がある中山竹道を覚えているだろうか。80年代後半、瀬古利彦、新宅雅也、宗兄弟らと共に日本のマラソン界を牽引してきた人物だ。 その中山が一躍、マスコミの“寵児”となったのが、冒頭の発言。瀬古とは勿論、瀬古利彦を指してのモノだが、当時の瀬古は誰もが認めるスターであった。 「87年のソウル五輪選考を兼ねた『福岡国際マラソン』に瀬古が足の骨折で欠場することになった。それに対して中山が記者会見中に発したコメントですが、彼にしては瀬古と一騎打ちして結果を出したかったのです」当時を知る関係者。 だが、このコメント、実は一部全国紙が「僕だったら這ってでも出て来ますがね」という中山発言をわい曲して報じたものだった。しかし、中山は一切、報道陣に意見を言わず、関係者の非難を受け入れたのだ。 中山は高校を卒業後、実業団には行かず、国鉄で嘱託社員をしながら、一人で練習してきた苦労人。そのため、独自の世界を確立、相手が誰であろうが、気に入らない事はすべて、言葉にしてきた。瀬古へのねつ造も“それこそ本心”であった公算が高いのだ。 「中山はソウル五輪で4位入賞も『優勝しなければビリも一緒』と共同記者会見でしゃべり国民を敵に回しただけでなく、次大会のバルセロナ五輪ではマスコミのメダル至上主義に真っ向反論。(マスコミがメダル、メダルとあおるので)『五輪のマラソンは走ってもつまらなかった。大体、五輪なんか大した大会じゃない』とまで公で言い切ったのです。前代未聞です」(前出・関係者) ライバルと目されていた瀬古や谷口浩美は爽やかなスポーツ刈りであったのに対し、やや長めのパンチパーマを決め込んでいた中山。バルセロナ五輪4位入賞も満足せず引退していった姿は今も“伝説”となっている。◎アクの強い性格が… 中山は長野・池田工業高校卒業時に実は養命酒陸上部からスカウトされていた。ところが、高校の教員が面接の日に筆記試験だと指示を出し、何と中山がバスケットシューズを履いて試験会場へ行ってしまい不合格に。結果として、国鉄・信濃大町駅の嘱託社員になったのだ。 その後、富士通長野工場に移るも実業団選手扱いにはならず、自己連でマラソンに挑戦。一躍、注目選手となったことから、ダイエーにスカウトされ実業団生活を開始。 ところが、アクの強い性格が災いし、指導者の高橋進、佐藤進と相次いで対立。バルセロナ五輪での問題発言に当時の中内会長が激怒し、ダイエーと決別する格好で、92年引退した。 マラソン成績は16戦5勝、2位4回、3位1回。 引退後は大阪経済大の監督を経て同大付属高の監督に。04年から今年3月まで愛知製鋼の監督を務めていたが、これも会社と指導法で揉め事実上の解任となった。ちなみに長男・卓也は早稲田大競走部の2年生。
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レジャー 2009年10月06日 15時00分
毎日王冠 スマイルジャックが重賞V2でウオッカ撃破だ
秋の東京競馬は、天皇賞・秋の前哨戦「第60回毎日王冠」(GII、芝1800メートル、11日)で幕開けする。注目は、秋の盾連覇を狙い始動する女王ウオッカだが、対する牡馬陣も男のメンツにかけ、やすやすと勝利を渡すわけにはいかない。なかでも、陣営の鼻息が荒いのがスマイルジャックだ。関屋記念ではラスト3F32秒5の豪脚を繰り出し、完全復活。勢いに乗じてウオッカを一気に飲み干す構えだ。 昨年のダービー2着馬がようやく本物になってきた。前走の関屋記念を快勝、1年4カ月ぶりのVを2度目の重賞制覇で飾ったスマイルジャックが、女王撃破に挑む。 「春は折り合い面で難しいところを出したり、不利があったりで不本意な競馬が続いたが、状態はずっと悪くなかった。(三浦)皇成もうまく乗ってくれたし、広い新潟で本来の力を発揮してくれたね」と前走を振り返る芝崎助手。「GIIで相手がそろうが、能力はヒケを取らないと思っている。ここでいい競馬をしてくれないと、先の楽しみがなくなるからね」と重賞V2に意欲を燃やしている。 この中間も放牧には出されず、自厩舎で調整が続けられていた。1週前の追い切りは三浦騎手を背にWコースで行われ、6F82秒4→66秒7→38秒8→13秒0(一杯)をマーク。内のボアソルチ(古馬500万)と併入した。 「ケイコに乗るのは初めて。競馬とは違いますね。何度がハミを噛んで掛かりそうになったけど、我慢させることができました。もともとチップの走りは上手じゃないし、外を回ってこの時計なら申し分ないと思います」と三浦騎手が言えば、見守った芝崎助手も「夏場は軽めの調教しかやってこなかったから、力が余っていたんだろう。ちょうどいいガス抜きになったんじゃないかな。これで体も絞れてくるだろうし、直前の1本でできあがるはず」と順調な仕上がりを強調していた。 ウオッカを筆頭に強力メンバーがそろったが、東京コースは昨年のダービーでディープスカイと0秒2差の接戦を演じた舞台。「右トモが甘いので左回りがベスト。距離が延びるのも問題ない。古馬になってスケールアップしているし、前走を見ても皇成とは手が合うみたい。この相手にどんな競馬をしてくれるか、不安よりも期待の方が大きい」と同助手。大役を任された三浦騎手も「折り合いはボク次第。イギリスへ行って成長できたと思うし、それをファンの皆さんにお見せしたい」と腕を撫していた。 ここで世代交代を果たせば、盾取りが一気に現実味を帯びてくる。
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