前走の中京スポーツ杯は12番人気に反発するかのように快勝。レースは中団の内で流れに乗るロスのない競馬で、直線も1頭分あいたスペースを巧みに突く佐藤哲騎手の好騎乗が光りましたが、この馬自身も追い比べを力強く制したあたり、だいぶ立ち直ってきた印象を受けました。トップハンデ57キロを背負ってのものですから、価値があります。
そして、約1年9カ月ぶりの勝利を呼び込んだ最大の要因は、“ダイエット”の成功ではないでしょうか。前走は馬体重を12キロ減らしての出走。その前に勝ったときが同じ450キロですから、体を細く見せるぐらいの方がこの馬はいいのかもしれませんね。その反動もなく、中間も軽めながら、元気いっぱいに乗り込まれています。
今回は昇級戦になりますが、すっかり立ち直った今なら、芝1200メートル1分7秒8の持ち時計ひとつ取ってもスピード負けはしません。阪神に実績があるんら、同じように坂のある中山も大丈夫。むしろ、器用に立ち回れるタイプですので、中山は最も脚に合うコースのひとつかもしれません。ソツのない競馬でV2達成です。