「おやじの背中」は、10人の脚本家と10組の名優が贈るオムニバスドラマで、第7話「よろしくな。息子」は山田太一が脚本を担当。渡辺(高村浩司)と見合いをして、一度は断るものの、いずれ結婚する余貴美子(戸川泰子)の息子・祐介役を東出が演じ、渡辺と東出が義理の親子になるという設定だった。
裏では、“美人すぎる弁護士” 大渕愛子氏と俳優・金山一彦の再婚を電撃発表した「行列のできる法律相談所」(日本テレビ/日曜日午後9時〜)が17.6%を獲ったほか、テレビ朝日「真夏の2夜連続!無人島0円生活〜土屋アンナ&LiLiCo VS よゐこ第2夜。」(24日日曜日・午後8時30分〜11時10分)が15.1%の好視聴率を獲っており、その影響を少なからず受けたと思われる。
とはいえ、将来、実生活でも親子になる可能性がある渡辺と東出の共演で1ケタ台は、なんともさびしいかぎり。
木村拓哉主演「HERO」(フジテレビ/月曜日午後9時〜)第7話(同25日)は19.0%で、再び20%の大台を割った。2週連続のダウンとなったが、依然20%前後は維持している。
初回から視聴率2ケタ台をキープしていたテレ朝「警視庁捜査一課9係」(渡瀬恒彦主演/水曜日午後9時〜)が、第7話(同20日)にして9.0%と1ケタ台に転落。これで、「HERO」以外で、初回から2ケタ台を保っているのは、上戸彩主演の「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」(フジ/木曜日午後10時〜)のみとなり、夏ドラマの惨状ぶりを如実に表している。
また、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時〜)第34話(同24日)は13.0%と急落し、前週より3.7ポイントダウンで、過去ワースト3位の数字となった。
ライバル番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ/日曜日午後7時58分)は17.3%どまりだったが、ふだん、この時間帯で7%程度しか獲れていないフジの「女子バレーボールワールドグランプリ2014日本×ブラジル」(午後7時〜9時4分)が11.2%をマーク。午後8時30分から放送された「真夏の2夜連続!無人島0円生活」(テレ朝)が15%を超えたことも影響したと思われるが、ここ最近、視聴率が上向いていただけに、今後に不安を残した。
(坂本太郎)