◎コパノリチャード
昨秋のマイル王者トーセンラーが右前脚の軽い挫石により回避したことで、このレースの面白味が半減してしまった。レースの焦点は、GI馬となったコパノリチャードが58キロを背負ってどういうレースを見せるか、その一点か。
今春に復帰後、阪急杯を4馬身差で圧勝、続く高松宮記念も道悪であったにせよ後続に3馬身差をつける完勝劇。初めての1200m、モタれるのを矯正しながらの競馬だったことを考えると、実に強い内容だった。
実績のない東京コースに替わる点が懸念材料ではあるが、高速馬場に不安はなく、走り慣れている1400mなら長い直線も問題なしとみる。先週、ミッキーアイルとのコンビでNHKマイルCを制した浜中騎手。ミッキーとダブるようなところのあるコパノだけに、同騎手の手腕なら、後続の追撃を封じてくれるだろう。
他に挙げるとすれば、このコースが滅法得意なクラレントか。コパノと2キロ差ならつけ入る隙はありそうだ。
【馬連】流し(4)軸→(10)
【3連単】フォーメーション(4)(10)→(4)(10)→(1)(5)(6)(8)(11)(15)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。