28階建てマンションの13階から転落したとみられ、警視庁は現場の状況などから、飛び降り自殺したとみている。
詳報を伝えた各スポーツ紙などによると、同日午前7時ごろ、同マンション前の路上で、Tシャツにハーフパンツ姿の藤さんが仰向けに倒れ、後頭部から血を流しているのを通行人が発見し110番。藤さんは頭を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認され、07年に離婚した宇多田の父で音楽プロデューサーの照實氏が身元を確認した。
藤さんは約6年前から同居していた知人男性の部屋から飛び降りたとみられるが、男性は「別の部屋で寝ていて転落に気付かなかった」と話しており、遺書は見つかっておらず、衣服の乱れや争ったような跡もなかったため、警視庁は事件性はないと判断。飛び降り自殺を図ったとみて調べているという。
「06年3月に米・ニューヨークのケネディ国際空港で所持していた現金約42万ドル(当時のレートで5000万円弱)を差し押さえられた後にテレビ局の取材に応じたのを最後に表舞台から姿を消していた。宇多田、照實とも音信不通だったようで、頼れるのは同居していた男性のみ。転落した際は白髪ですっかりやせ細っていたようで、同じマンションの住民すら住んでいることを知る人はほとんどいなかったようだ」(現場を取材した記者)
一部スポーツ紙によると、藤さんは数年前、一部スポーツ紙の記者に「久しぶりに日本に帰ってきたけど、話す人がいない。寂しい」などと孤独であることを打ち明けていたという。
無期限活動休止中の宇多田は沈黙を貫き、公式ツイッターにも23日朝の時点で書き込みはなかったが、母の死に対してどんなコメントを発表するかが注目される。