宇多田は24日夜、来月24日に発売される米国進出時の「Utada」名義のアルバム「Utada The Best」について日本語と英語で「私の意志とは全く無関係であり、EMIの宇多田ヒカルのベストと同日に発売をぶつけてきた彼らのやり方にもあまりいい印象を持てません。予約を考えている人は、少し待ってください」とファンに異例ともいえる呼びかけをした。
さらに、「売れなかったら叩かれるのは私なんですけど、正直なところ、ファンにお金を出させたくない、全く心のこもっていないモノです。未発表のものは何も入っていません」と一歩間違えば営業妨害とも取られかねない呼びかけをした。
「同アルバムには米で発売したアルバムを中心にした英語曲が収録されているが、同日、CD2枚組のベスト盤『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2』が発売されるが契約の関係で別々のメーカーから。『Utada The Best』の方が活動休止に合わせて便乗したような形になってしまったので宇多田は思わずつぶやいてしまったのでは」(音楽誌記者)
ベスト盤の前作「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」は04年3月に発売され売り上げ250万枚を超える“メガヒット”を記録した。一方、Utada名義の作品は04年9月発売の「EXODUS」が売り上げ100万枚を突破。昨年3月発売の「This Is The One」は約25万枚にとどまった。
同日発売の2枚のアルバムは活動休止前の発売とあって話題性は抜群だが、宇多田は24日の深夜に『「シングル・コレクションvol2」は、誠意ある作品です。“Utada The Best”については、後日もっと詳しくお話するつもりです。でももう予約が始まってしまったので…我慢できなくなって書いちゃった』とつぶやいているだけに、今後、どう「詳しく」触れるのかが注目される。