リアルライブ編集部は、第2弾に出演予定で現在、ジワリジワリと人気が高まっているお笑いコンビ・コロコロチキチキペッパーズを直撃した。コロコロチキチキペッパーズは、大阪NSC33期生で2012年4月にデビュー。ツッコミの西野創人は現在23歳、ボケのナダルは現在30歳と7歳差のコンビである。
元々、大阪NSCのクラスメイトだった2人。ナダルは「別々のコンビでやってまして、まぁ仲が良かったんで…、僕もこれが最後のコンビかなぐらいの感じで」と明かした。西野は2組目、ナダルは4組目のコンビだったという。
しかし、ナダルはコンビ結成1か月の頃、相方の西野に「解散しよう」と告げたようで、「もう辞めたくて(お笑い芸人に)向いてないなって思って」とその時の苦悩を打ち明けた。芸人としての収入がなく、アルバイト漬けだったナダル。先輩芸人からは「バイトなんてギリギリのところやって、あとは芸人で稼ごうとするその努力が必要。お前芸人辞めた方がええんちゃうん」とかなりキツくダメ出しされという。ただ、西野から熱い思いで説得され、芸人を辞めることを思い留めたそうだ。
このナダルという芸人。芸人になる前には、フワフワした人生を送っている。まず、近畿大学農学部水産学科に入学し、将来は水族館の飼育員になりたいと夢描いていたが、就職先がなく、結局は水産学科の食品つながりということで神戸で商売している老舗漬物屋に正社員として就職。ただ、給料が少なく、将来について不安を感じていたナダルは、入社2年目に消防士の試験にチャレンジ。筆記、体力測定、面接などは通過したが、小論文で落ちてしまったという。諦めきれないナダルは翌年にも消防士試験にチャレンジしたが、合格できず断念。
そんな中、元々周りの友人から「面白い!」と褒められていたため、「これ神様が消防士やめたほうがいいって言ってる感じがしたんですよ。そこから、もう芸人しかないと思って」と芸人転身の理由を明かした。
お笑い芸人として活動しているナダルの武器は、何と言っても甲高い声。今ではお笑いの武器として活用しているが、学生時代にはただのマイナス要素でしかなく、先輩からイジメられた経験もあるという。「中学3年生の途中から落ち着いた声に変わっていったんですけど、それまでは音楽の授業で、『めちゃめちゃ響く。うるさい奴おるぞっ!』ってなって。それで先輩に呼び出されて『お前、音楽の時間本気で歌うな!』って怒られて。ヤンキーが多かったんで、めっちゃ怖かった」と振り返った。
そして、中学時代だけでなく高校時代にも「僕、引き笑いなんで、ラッパみたいになるんですけど、それが先輩の耳障りだったようで、『お前、ムカつく笑い方やめろ』って。呼び出されまして、『笑いません』って謝ったんですけど。しょうがなく、笑ってしまうじゃないですか!? ちょっと離れたところで笑ってたら、先輩が走ってくるんですよ。『おい、お前笑ったよな』って。僕、サッカー部に所属してたんですけど、1人でグラウンド整備することになって」と明かした。
今までの流れでもおわかりいただけるかもしれないが、ナダルは“先輩に目をつけられる”能力が異常に高いことがわかる。実際に芸人として活動を始めてからも、先輩芸人に飲みに連れて行ってもらっているのにすぐに寝たり、ライブでは先輩が芸を披露している最中に、腕を組みながら「成長してんなぁ」と上から目線の発言をし、先輩に注意されることも度々あるという。本人は天然で悪気はないが…、うっかり態度に出てしまうとか。
西野は「今はみんなナダルさんの声を注目してるんですけど、僕はナダルさんの人間性をいかに世に出せるかが、気にかけてますね。」とナダルの潜在能力に期待。一方のナダルは「ポテンシャルの部分では僕より西野の方が上じゃないかと思ってます」とお互い競い合っていた。
「大阪よしもと漫才博覧会2〜NEXT STARS〜」でも、ナダル独特の魅力を引き出すという西野は、「バーンっとやりたいですね」と意気込み、ナダルも「実際、出演する芸人さんみんな面白いんで。いっぱい見てほしい」とアピールした。
【プロフィール】
コロコロチキチキペッパーズ…2012年コンビ結成のデビュー5年目
ナダル(左)…1984年12月23日生まれ/京都府出身/2010年NSC大阪校33期生
西野創人(右)…1991年9月21日生まれ/大阪府出身/2010年NSC大阪校33期生