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郷野聡寛 UFC参戦決定で郷野が秘めるもう一つの野望

 PRIDEウエルター級を主戦場に活躍してきた郷野聡寛(GRABAKA)が25日、都内のジムで会見を開き、UFCへの参戦決定を発表。現地時間11月17日に米ニュージャージー州ニューアークで開催される「UFC・78」でデビュー8戦8勝、身長193cmの20歳の新鋭タンデム・マックローリーと対戦する。オクタゴン出撃を表明した郷野は、米国でのブレイクに並々ならぬ闘志を燃やす一方で、胸の内にはもう一つの大いなる野望を秘めている。
 アゲ♂アゲ♂な日本男児がオクタゴン出撃だ!
 直径50cmは雄に超える特大アフロヘアに、これまたジャンボなサングラス、真っ白なスーツに真紅の開襟シャツ。なぜか襟元には鳥の羽をあしらい、DJ GOZMAスタイルで会見の場に姿を現した郷野。昨年大みそかの近藤有己(パンクラスism)戦以来の試合決定に頬は緩みっぱなし。

 夢にまで見た米国進出。元々が野球少年だった郷野はベースボールの本場アメリカに人一倍思い入れが強い。PRIDE復活のメドが立たず「ホントは慣れたPRIDEでやりたかった」と胸中は複雑だが、UFC4試合の参戦オファーが舞い込み断る理由はなかった。郷野は「ジャパニーズセンセーションを巻き起こす」と早くも闘志満々だ。
 昨年大みそか「男祭り」での近藤戦で右拳の骨折、右腕のじん帯損傷、右手首の軟骨損傷のケガを負ったが、およそ半年で完治。その後順調にトレーニングを積み「今までで一番コンディションがいい」と豪語。今回は77kg契約のウエルター級とあって、PRIDE時代のウエルター級(83kg未満)よりも軽い体重での試合となるが「これが適正かな、と」と余裕で語る。
 これまでPRIDEではDJ OZMAとの共演など入場パフォーマンスにも力を込める郷野。常々から「試合50%、トーク25%、入場25%」を身上とするだけあって初の米国進出に向け入場パフォーマンスにも敢行する予定。あくまで郷野は「オンリーワンを目指す」と自分のスタイルを米国に逆輸入するつもり。自らをさらけ出し、米国での大ブレイクというアメリカンドリームを成し遂げようと目論んでいる。
 そんな郷野はリング外でも「オンリーワン」を貫くことを宣言している。昨年開催されたPRIDEウエルター級GPでは優勝を条件に、PRIDEガール(ラウンドガール)をモノにすることをぶち上げていた(結果は準決勝敗退でご破算)が、UFCでも狙うはラウンドガールのゲットだ。
 UFCガールといえば、PLAYBOY誌にもグラビアが掲載される超絶美女集団。極小コスチュームに魅惑の肢体を包み込むグラマラス軍団とあって超難敵だが「外国人は未知の領域。でも飛び込んでいきますよ」と玉砕覚悟の“カミカゼ精神”でUFCガールを撃墜するつもりでいる。
 野球少年だった郷野が格闘技の世界に飛び込み、今まさにアメリカンドリームを手にしようとしている。尊敬する大リーグ、シアトル・マリナーズのイチローのように夜の打棒でヒットを連発できるるのか、オクタゴンでの郷野の活躍いかんに懸かっている。

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