山本と言えば、2011年の『幸せになろうよ』(フジテレビ系)で女優デビューをして以来、福士蒼汰主演の月9ドラマ『恋仲』(フジテレビ系)、Hey!Say!JUMP中島裕翔主演の『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』(フジテレビ系)などの話題作に出演し、注目を集めた。さらに、16、17年には映画『少女』『ピーチガール』で主演を務めるほどの人気を獲得した。
ただ、18年はドラマ『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(フジテレビ)以外は地方ドラマやNHKドラマなど、小さな番組しか出演しておらず、バラエティ番組出演も激減。一時は「干された」とも囁かれた。しかし、19年は『いだてん』(NHK)や、フジテレビ開局60周年特別企画『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジテレビ系)などの話題ドラマに出演し、人気を取り戻した。
「山本が人気の理由は、個性が強すぎないところと言えるでしょう。確かに、モデル出身とだけあってスタイルも顔立ちも美しいのですが、いい意味で個性がなく、どんな役でも染まれる“カメレオン女優”です。土屋太鳳や広瀬すずのように、派手な存在感はありませんが、その絶妙な存在感のおかげで、主演の俳優が際立って見えます。そのため、山本に単独主演が回ることは少ないのですが、どんな俳優との相性も抜群な女優として、今後も重宝されるでしょう」(ドラマライター)
山本は過去に「大根」「演技が下手すぎる」と猛バッシングを受け、現在もそのイメージがまだ残っている。演技が下手とされる理由は、彼女の独特な“声”にあった。
「女優にとって、声は演技をする上で重要なものです。山本の声は、見た目とは裏腹にかなりハスキーで、乾いたような声。美声とは言えませんが、彼女のような特徴のある声は、視聴者から覚えてもらいやすいというメリットがあります。水川あさみや、吉高由里子にも共通していることですね。以前より滑舌も格段によくなってきているので、もう“大根”と呼ばれることはないでしょう」(同ドラマライター)
さらに、山本は大のアニメ好きとして有名である。しかし、それを過度に売りにしないところがアニメファンに好評だ。この“控えめ”な性格こそ、彼女の好感度が高い理由なのだ。今後も山本の一層のブレイクに期待したい。