有賀リエの同名漫画が原作の本作。高校時代はバスケット部のエースだったものの、事故で下半身不随になり車いす生活を送っている建築士・鮎川樹を松坂桃李が、高校時代は樹に片思いしており、大人になってから偶然樹と再会したヒロイン・川奈つぐみを山本美月が演じている。第2話では、樹が大事なコンペを勝ち取ったり、同僚の晴人(松村北斗)から誘われて車いすバスケを始めるなど、公私ともに順調と思われたものの、ふたりの関係性に少しずつ変化が見えてくる――という展開が描かれた。
第2話放送後、視聴者からは、「普通のラブストーリーかなと思ってみたら、おもしろくて引き込まれた」「車椅子の人の大変さなんて考えたことなかったけどこのドラマで知れてよかった」「ただのお涙頂戴の恋愛ドラマじゃなくて車椅子の不便さとか病気とかリアルに描かれてていいね」といった声が聞かれた。
「少女漫画が原作ではあるものの、車いすユーザーの苦悩が具体的に描かれている個所に視聴者からの称賛が集まっているようです。第1話では、下半身不随の樹には排泄障害があり、実際に漏らしてしまうシーンが描かれ、さらに終盤では樹が同じ体勢で居続けたことで褥瘡ができてしまい、尿路感染症も引き起こしてしまったという悲痛な症状も描いたシーンもありました」(芸能ライター)
第2話では、車いす用仕様を運転する樹が駐車場の優先スペースに駐車しようとしたところ、コーンが立っていてスムーズに駐車できず。また、歩きスマホの健常者にぶつかられたり、視覚障がい者のための点字ブロックは車いすの妨げになるという苦悩を樹が吐露する一幕もあった。
「さらに、樹の母(麻生祐未)がつぐみとお茶をしている際、『今回樹がやった尿路感染症ってね、何度も繰り返すと腎不全の原因になるの。他にも褥瘡が悪化して敗血症になったり、車いすだと歩けないから大変そうに見えるけど、歩けないからって死ぬわけじゃない。でも、合併症で命を落とすことはある』とつぐみに説明するシーンもありました。こうした具体的な苦悩や病気を描くことで、ただのラブストーリーとは一線を画し、視聴者からの大きな支持を得ているようです」(同)
決して高視聴率作品とは言えない本作だが、今後の展開も楽しみにしたい。