みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。
先週の天皇賞・秋。カンパニーがゴール板を先頭で突き抜けたワンシーン。キューンと胸が熱くなりました。8歳で初めて成就したGI制覇。天皇賞・秋は4度目の挑戦。そして昨年と同じハイレベルの時計で優勝。ラスト3Fは32秒9。完ぺきでした。
8歳馬にもなると、普通は窓際扱い。無事に走って賞金を少しでも多く稼いできてくれれば十分という風潮がある中で、カンパニーの快挙は、ある種の意識革命的な快走だったと思います。8歳馬だからといって夢をあきらめるな、しっかり仕上げて出走させよう…関係者に与えた勇気は少なくないはずです。音無調教師、厩舎のスタッフの方に、心から祝福を申し上げます。
さて、今週はGIシリーズが中休み。それでも、土曜日の東京はGIII「武蔵野S」が行われます。JCダートを目指す馬が集結。長期休養明けの南部杯で2着したサクセスブロッケンが参戦。当然人気の中心になりそうですが、今回は59キロという今まで背負ったこともない斤量。そういえば58キロも経験がないのです。南部杯を走った後の反動はないのか、不安がよぎります。
今年は3歳馬がケタ違いに強力。とくにダートでは圧倒的な強さを見せています。その筆頭がJDDを、砂で真っ黒になりながら快勝したテスタマッタ。ただし、こちらも斤量は58キロ。3歳で3走前にはまだ500万を走っていた馬。少し不利な印象です。
そこで、狙ったのがJDDで2着だったシルクメビウス。テスタマッタには2馬身遅れてしまいましたが、3着のゴールデンチケット以下は4馬身も突き放しているのです。グロリアスノア、ワンダーアキュート、スーニといった錚々(そうそう)たるメンバーを問題にしなかった内容は大きな収穫でした。
東京ダ1600メートルは3走前のユニコーンSで横綱相撲。不良馬場で1分35秒5を計時。ラスト3F35秒5も破格です。ここはトーホウドルチェ、トランセンド、マチカネニホンバレ等が緩みのない流れを形成。末脚を温存して直線勝負に出るシルクメビウスには願ってもない展開になりそう。ユニコーンSの再現です!