おわかりのとおり、森林のなかを一筋のまばゆい光が差し込んでいる。まるで光がスイスイと泳いでいるかのような不思議な写真。この写真に写りこんだものは一体なんだったのだろうか。
この写真は数年前、各種の不思議写真や心霊体験をもつ鳴釜のん女史の母親が沖縄地方で撮影したものである。
写っている大木はガジュマルの木とのことなので、鳴釜親子は沖縄に伝わる精霊・妖怪の「キジムナー」ではないかと語っているという。
キジムナーとは「古木の精」と言われている精霊であり、地域によっては「ブナガヤ」とも呼ばれている。沖縄では古くから伝わっている精霊の一種で、人間らしいスタイルを持つとも言われており、河童や座敷わらしといった人間タイプの妖怪と比較されることも多い。
また、一方では「キジムナーを見た者は不幸に見舞われる」とも言われている。キジムナーは「キジムナーの火」という怪しい火を起こすと言われており、黄金色の丸い火で、キジムナーと一緒に行動し、実際に火傷をすることもあるという。
今回ご紹介した写真はまるで炎のようであり、キジムナー本体というより「キジムナーの火」が撮られた可能性が高い。
なお、鳴釜のん女史は俗に言う「スカイフィッシュ」らしきものの姿を写真に納めた体験もあり、その形状が「スカイフィッシュ」にも似ていることからこの物体は「スカイフィッシュ」という可能性も考えられる。
沖縄へ行った際にはぜひ、キジムナーを探してみて欲しい。
(山口敏太郎事務所)