しかし、馬インフルエンザ騒動の渦中で下したこの決断は重い。何より、求められるのは公正競馬の確保だ。現場の調教師会側にもその点を危ぐする声があり、必ずしも足並みがそろったわけではない。
関東副本部長の杉浦調教師は、「我々としては開催に向けて協力する姿勢なので、個々に不満を持っている人はいるが、開催することで納得した」と経緯を説明。その表情には苦悩の色がにじむ。
二重、三重に安全ネットを張って公正競馬の確保に努めるのは主催者として当然のことであり、ファンの信頼回復が急務だろう。
(写真=開催決定に苦渋の表情を見せる杉浦関東調教師会副本部長)