それにしてもゲイの世界陸上不出場が、日本全国のTVウォッチャーに大きな落胆を与えたことは間違いない。世界陸上といえば、日本においては何といっても、TBS系列による同大会の独占放送でメインMCを務める織田裕二の存在が不可欠であるが、織田本人のモチベーションはともかくとして、ゲイの激走に織田裕二が熱視線を送るサマを楽しむ機会を奪われた全国のTVウォッチャーの無念さは、容易に想像できるところである。
やはり「世界陸上の織田裕二」の歴史といえば、タイソン・ゲイとともにあったといっても過言ではない。「ゲイがキター!」の叫びが今年は聞けないとは、まったくもって寂しい限りである。