今年、大賞を受賞したのはふくい舞の「いくたびの櫻」。人気グループAKB48や有線大賞の常連氷川きよし、ドラマ『マルモのおきて』(系列)にて放送され、可愛いダンスで人気を呼んだ『マル・マル・モリ・モリ!』を唄う芦田愛菜ちゃんと鈴木福君のコンビ「薫と友樹、たまにムック。」を抑えての受賞に注目が集まっている。
受賞曲「いくたびの櫻」は毎年咲き誇り、そして鮮やかに散る桜と共に愛し合って生きることの大切さを歌ったもの。発表直後より注目を集めていたが、特に東日本大震災の発生後は曲のテーマと歌が多くの人の共感を呼び、ロングヒット。有線放送でも初登場は53位だったがじわじわと人気を伸ばし上半期ではリクエスト数1位、その後44週で連続ランクインするなどの結果を残し、今回の受賞につながったと言われている。
日本有線大賞はリクエストの多さで決まる上、最近は若年層を中心にラジオからネットへ移行していく傾向にあるため、今回の受賞で「初めて彼女の名前を知った」とする人も多いようだ。そのためか、彼女の公式ブログにはファンのお祝いコメントだけでなく、惜しくも受賞を逃してしまった別歌手のファンらしき者のコメントなどが殺到し、炎上状態となってしまっているのが残念な所だ。
本人は有線大賞で歌ったときのことを「大切な人との絆を感じながら穏やかな気持ちで来年の桜を眺めていただけたらと、『いくたびの櫻』のテーマ、『再生の願い』を込めて歌わせていただきました」とし、受賞についても「まだまだ未熟な私ですが、この受賞に恥じないように、『いくたびの櫻』が世代、時を超えて、愛され歌い継がれる歌になるよう、来年も再来年も、この歌を大切に届けていきたいと思います。皆様、本当にありがとうございました」とブログにて綴っている。
彼女は現在、人気RPGシリーズの最新作『ファイナルファンタジーXIII-2』のテーマソングを担当。これからもどんどん活躍の場が増えていく事は間違いないだろう。