同サイトによると、紛失していたのは、16年10月18日放送の「号外の世界」に出演した号外研究家・小林宗之氏から提供を受けた号外資料の8点。同サイトで、「貴重な資料の一部を、番組の不注意で紛失してしまいました。小林氏にはお詫びをし和解しておりますが、番組では引き続き、紛失した号外を捜しています」と、情報提供を求めている。
小林氏は自身の公式サイトに「探しています!」のタイトルで書き込み。「TBS側に貸出した資料のうち、8点を紛失されるという事件が発生しました。TBS側により警視庁赤坂署に16年12月5日付で紛失届を提出済ですが、現在に至るまで、資料の返還を受けられておらず、資料も発見されておりません」と、閲覧者に情報提供を求めている。
TBSが紛失したのは、明治17年8月30日付の東京日日新聞号外「清佛要件の電報を特に御報申上候」、昭和16年12月8日付けの名古屋新聞号外「英米と戦闘状態」、同日の大阪毎日新聞号外「ハワイ等奇襲奏功」など貴重な歴史資料となる号外ばかりだったという。
「このところ、テレビ局スタッフの不祥事が相次いでいるが、もはやなり手がいないのか、昔に比べかなりスタッフの質が低下している。先日、ある民放キー局のドラマの会見に行ったところ、スタートの日時は合っていたが、堂々と放送の曜日が資料に誤って記載されていた。本来ならば大問題だが、まったく会見でその内容に触れられなかった」(放送担当記者)
ほんの一例だが、フジテレビ系「ノンストップ!」は6月6日放送の企画コーナーで、人気の氷菓「ガリガリ君」(赤城乳業)で実在していない味を紹介。7日放送の同番組内で謝罪した。
このように、少し気をつけて調べれば防げる”事故”があまりにも多発。そして、今回のTBSの件が発覚したが、上層部の管理責任も問われることになりそうだ。