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第45代米大統領 ドナルド・トランプ候補「暴言・失言」集(1)

 英紙『ガーディアン』(2月25日付)が早々とトランプ政権の誕生を予測し、その陣容と政策を「トランピズム」と命名した。1年前は“道化師”とからかわれたドナルド・トランプ候補(69)だが、今や大衆に強く支持されて共和党候補のトップを走っている。その理由は全身をポピュリズムで武装しているからだ。
 「ポピュリズム、いわゆる大衆迎合主義というのは支持基盤がもろいので、トランプブームは一過性というシナリオも描いておく必要がある。ただ、8年前にオバマ大統領が『チェンジ』を掲げ、彗星のごとく登場したときのように、既存の政治と政治家に対する不満を一手に引き受け、国民に夢を抱かせるような候補者がトランプ氏以外に見当たらないのも事実です」(在米日本人ジャーナリスト)

 トランプ候補は、いわば民衆の“怒り”のはけ口となっているのだ。しかし、陣営には政策担当者がいない。それもあって、誰もトランプ氏の暴言・失言を止められないでいる。
 まずは【移民、難民、イスラム教徒、女性蔑視】について。

 「メキシコ人は強姦犯だ」
 「(不法移民を締め出すために)国境に万里の長城を築く。ただし費用はメキシコ持ちだ」
 「移民なんかクソくらえ」
 高卒の保守層労働者にとって、メキシコ移民は自分たちの仕事を横取りする存在だ。暴言には違いないが、労働者は怨念を晴らしてくれたと拍手喝采を送った。とはいえ難民、不法移民は米国に1400万人もいる。彼らはすでに既得権益化し、強力なロビー活動を頻繁に行っており、簡単には解決できない。

 「すべてのイスラム教徒の入国を拒否すべきだ」
 この発言には与野党一体となっての非難の大合唱。イスラム教徒やメキシコ人排撃は、ポピュリズムの極端なアピールだが、そもそも移民の連邦国家がアメリカであって、WASP主流(白人エリート支配)という考え方が成り立つはずもない。

 また、女性蔑視発言は大の得意技。特に強烈な2つを紹介しよう。まずは同じ共和党唯一の女性候補だったフィオリーナ氏について。
 「あの顔を見てみろよ。誰があんな顔の奴に投票するってんだ?」
 民主党ヒラリー・クリントン候補にはこんな一言。
 「夫を満足させられないヒラリーが、アメリカを満足させられると思うか?」

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