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京急線事故、注意する警察を無視し線路内に立入撮影 取材メディアの“悪行”がSNSで大拡散し炎上

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画像はイメージです

 5日発生した京急線事故で、取材に訪れた報道陣の無法行為がTwitter民によって次々と明らかになり、怒りの声が殺到している。

 事故発生後、事故現場の神奈川県横浜市神奈川区の神奈川新町駅付近には、カメラを手にした取材陣でごった返す。さらに、一般人も様子を見ようと訪れ、騒然となった様子。その後、しばらくするとTwitterユーザーが続々と報道陣の「無法行為」をツイートするようになる。

 最も人々の怒りを買ったのがテレビカメラマンの行動。事故車両を撮影しようと脚立を使い、壁をよじ登った上、線路に入ってカメラを構える様子が映し出されていたのだ。見かねた警察官が「聞いてますか?降りてください、わかりましたか?」と叫ぶが、無視して撮影を続行していた。

 この動画以外にも、線路内に堂々と足を踏み入れ、カメラを構える報道カメラマンの画像が次々と投稿される。さらに、「メディアの中継車や移動用の車が堂々と路上駐車し、渋滞を引き起こしている」と画像を上げるTwitterユーザーも登場。近隣住民に迷惑を掛けても「なんとも思わない」マスコミの無法ぶりに批判の声が上がる。

 そして、Twitter上では、テレビ朝日報道局やTBS社会部、FNSビデオポスト、さらには共同通信社などが、事故現場の動画をTwitterで投稿したユーザーに対し、「突然のリプライ失礼いたします」などとした上で、ユーザーの安否なども気にせず、「動画がほしい」という趣旨のツイート。いずれも投稿者が事故に巻き込まれ、怪我をしている可能性も否定しきれない中で、「よろしければフォローしてDMでやりとさせてほしい」と懇願した。

 普段、ネットの情報を「信用性がない」と蔑み、批判に耳も貸さないオールドメディアだが、落ちている情報だけは気になるようで、災害が起こるたびに「動画クレクレツイート」を続けている。そのような背景から被害者の感情を無視した取材を行った上、フィルタをかけた状態で発信されるオールドメディアの情報よりも、ネットの情報のほうが有益という声も出始めている状況で、存在意義すら問われている。

 メディアの事故報道については、これまでにも批判に晒されているが、全く変わっていないのが現状。昨年9月に発生した北海道胆振東部地震では、現地のTwitterユーザーが「取材班が携帯を見せろ、今の心境どうなのって炊き出しに来ている人を邪魔ばかりしている」と批判し、「報道陣にご飯はないんですか」と暴言を吐かれたと訴え、炎上した。

 また、同年6月大阪で発生した地震でも、『報道ステーション』(テレビ朝日系)が、ブロック塀の下敷きになり不幸にも亡くなった女児を実名写真入りで報道した上、同級生の女児に「亡くなってどう思うか」とインタビューし、猛批判を受けた。しかも、同番組は地震すらも安倍政権の批判につなげている。

 さらに、今年7月の京都アニメーション放火事件では、被害者の遺族が実名報道を避けてほしいと懇願したにもかかわらず、「真実を伝える」という大義名分で遺族感情を無視し、実名を報じ大炎上しているオールドメディアたち。信用と信頼をすっかり失っている中で見せた報道に名を借り、線路内に立ち入るのはまさに無法行為だ。

 「真実を伝える」ためなら、法律を破り近隣住民に迷惑を掛け、嫌がる被害者や遺族を無視してでも名前を報じる。これが本当に正しいメディアの姿なのだろうか?

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