主に売られているものは衣料品、装飾品、生活雑貨などでなんといっても魅力なのはそのお手頃な価格。どのお店も値札というものはなく言い値で購入することになるが、最終的には日本のおよそ1/3〜1/4で買うことができる。
とはいってもお店の人に「これいくら?」と聞くと初めは随分と吹っ掛けられるので、値切りは必須だ。ここでハノイのナイトマーケットで50軒以上の店に掛け合った筆者がマル秘テクを伝授しよう。
【1】まずは気に入った商品が見つかったら値段は聞かずにしげしげと商品を手に取って見つめていよう。すると10秒と経たないうちに店員が話し掛けてくるはずだ。ポイントは自分からはアクションを起こさないこと。
【2】話し掛けられたら値段を聞いてみよう。分かりやすく電卓で教えてくれる。ここから値切りの開始だ。最初は言い値の1/3を電卓に打ち込んでみよう。強気に行くなら1/4でもいいが、怒って追い出されてしまうことがあるのでご注意を。すると、1/3とまではいかないが、初めよりもだいぶ安い値を提示してくれる。分かりやすく言うと、30ドルと言われたら初めは1/3の10ドル、「それは無理だ」と、20ドルと言われる。
【3】次は「間を取ってこの料金」とどんどん削りをかけていく。次はその間の15ドルというように相手の言い値と自分の言い値の差を詰めていく。おそらく次は20ドルを下回るだろう。
そうすることでやっと相場に近づいて行くのだ。
バックパッカーも多く訪れるこのマーケットでは、「THE NORTH FACE」のバッグやパーカーがとても人気だ。日本で買うと2万円はするであろうブランドが、ここでは2000円ほどで手に入ってしまうのだ。ただ精巧に作られているので見た目ではあまり分からないが、本物であるかどうかは結構怪しい。
なぜなら日本では10万円する靴も8000円で買える靴もこのマーケットでは同じ2000円で買うことができるからだ。
偽物の商品を売買することは法律に触れてしまうので勧めることはできないが、たとえ買わないとしても値切り交渉はそれだけで一種の遊びとして成立するくらい面白いものである。
國友俊介
【プロフィール】
國友俊介 (くにとも・しゅんすけ)
旅×格闘技、アジアを自転車で旅をしながら各地のジムを渡り歩いている。目標は世界遺産を見ることではなくあくまで強い男になること。日本では異性愛者でありながら新宿2丁目での勤務経験を持つ。女心だけでなく男心についても研究済み。
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