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大阪市が研修中にたばこ吸った職員に停職3カ月の厳罰

 大阪市は2月28日、服務規律を徹底するための研修中に喫煙したとして、建設局西部方面管理事務所の男性技能職員(58)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 市によると、職員は1月9日午前11時25分頃、人材開発センターで行われた研修中、勤務時間に含まれる5分間のトイレ休憩中に研修施設を出て、付近の路上でたばこを1本吸った。職員が上着を羽織って出て行ったため、不審に思った市の担当者が後を付けて発覚した。

 たばこ1本で停職3カ月は、さすがに厳しすぎるように思えるが、勤務時間中の喫煙が懲戒処分の対象になると講義を受けた直後だったため、市は「悪質と判断し、通常より重い処分にした」と説明している。

 職員は勤務成績が悪かったため、研修対象になっていた。市に対し「雰囲気が悪く、リフレッシュしたかった」と話している。

 大阪市職員の喫煙を巡っては、昨年4月3日、大阪市営地下鉄四つ橋線の本町駅で、男性助役が駅長室内にある給湯室でたばこを吸ったところ、駅の自動火災報知器が作動。報知器作動を知らせる自動放送がホームにも流れ、電車4本の出発を一時見合わせるトラブルがあった。これを契機に橋下徹市長は、昨年5月16日に勤務時間中の喫煙禁止を通達した。

 昨年6月20日には大阪市営地下鉄の回送電車内で、男性運転士が喫煙し、停職1年の極めて厳しい処分を受けた。運転士は「処分が重すぎる」として、処分の取り消しを求めた。

 それ以外にも、市職員による勤務時間中の喫煙が散見されている。喫煙は法に触れるわけでもなく、大半の民間企業は分煙を容認している。大阪市の勤務時間中の全面禁煙は行き過ぎとも思えるが、さすがに今回のケースは研修内容が内容だけに、厳罰も致し方ないところか。
(蔵元英二)

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