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大相撲 朝青龍“引退後”封印

 大相撲初場所を制した横綱朝青龍が26日、都内の高砂部屋で一夜明け会見を行った。場所中に食事制限していたせいか「マック(マクドナルドのハンバーガー)を食べたい」とリラックスムード。だが、周囲から「親方を目指す」「モンゴルの大統領になる」と騒がれたことには過敏に反応。引退後の進路話を一切シャットアウトした。

 実にじょう舌だった。
 場所中は禁酒していたが、この日は祝杯をあげて2日酔いのため、約1時間20分遅れで会見場に登場。珍しく自ら「遅れてすいません」と詫びを入れてから話し始め、一夜明けても歓喜の復活Vの余韻を漂わせた。
 約3年ぶりとなる一夜明け会見に「久しぶりだなあ」と感慨深げ。さらには「正直、自信はなかった。やるだけやってみるという気持ちだった。負けてもいいから、とりあえずやっていこうと」と進退を懸けた初場所を振り返った。

 場所中のダンマリモードとは一変して自ら「緊張感がいい方に向いて、集中できた」と勝因を分析し「なんか長い長いトンネルを抜けてやっと青空が見えた感じだな」と改めて復活を宣言した。
 いつになくご機嫌だった。この日はマスコミ各社に「いろいろと騒がしてくれてどうもありがとう」と柄にもなく社交辞令。会見後には「ちょっとはダイエットしなきゃな」と言ったそばから「あー、腹減った。マック食べたい」とおどけたりと言いたい放題だ。
 しかし、今後の事になると話は別。将来は親方になりたいかについて尋ねられると「まだ全然考えてない」と一蹴。「終わったばかりだからさぁ…」と見る見るうちに表情は強張っていく。現役をあと何年続けるかについて問われるや、一気に鬼の形相に変わり「知らねぇよ」「しつこいよ」と真顔で一喝した。
 今後については「今は何も考えておりません」と鉄のカーテンを敷く。それでも母国の話題には「(モンゴルの)大統領からメッセージが入りましたね」と上機嫌で答えた。

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