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フジテレビ『グッディ』がスタンドプレー お粗末な番組制作の裏側

 4月22日に、俳優の萩原流行さん(享年62)が東京都内の青梅街道で交通事故に遭って亡くなった。事故から1カ月が経ち、妻のまゆ美さん(62)が担当弁護士と開いた記者会見で、警察の事故対応に大きな怒りを見せた。それと同時に、会見に対する報道の方法についても問題が起きていた。

 事故は、片側3車線の道路の中央を法廷速度で走っていた萩原さんのオートバイと、ワゴン車が接触し、萩原さんが転倒して起きた。その後、萩原さんは後続車に引かれ命を絶ったとされていた。
 当初、まゆ美さんはこのワゴン車が高井戸警察署の護送車だという話は聞かされておらず、死因も後続車に轢かれたことが原因の『心房破裂』から『不詳』へ変わった。会見では「最終的な結論は半年後」や「警察の情報が二転三転している」という状況説明があり、5月14日に行われた現場検証も、萩原さんの搬送先の病院に向かった日に見たときの状況とは大きく違うと主張。まゆ美さんは「こちらからはお金の話はしていないのに、捜査員から『賠償金は公費になる』と聞きました」とも明かし、今後も対立する様相を呈している。

 この記者会見をフジテレビのワイドショー『直撃LIVE グッディ!』が、生中継で放送しようとしていた。
 会見開始直後に担当弁護士は「放送しているなら止めて。規則に反している」と、中止要請。しかし、フジテレビはそのまま生放送で中継を続け、会見中に再度、まゆ美さんがフジテレビに注意したところで会見の生中継は打ち切られた。映像はスタジオに切り替わり、安藤優子キャスターが「大変失礼いたしました。現場の取り決めに私たちの解釈と違う部分があったのかもしれません」と謝罪したが、低視聴率に焦る番組制作側が、現場スタッフに命じて、会見の生中継を強行しようとしたことに他ならない。

 フジテレビの広報は、「弁護士側から『弁護士会館で生中継はできない』と聞いていたが『何度も実績があるので中継します』と、相手側に報告し、生放送に踏み切った」と説明。その後もフジは、「弁護士と話し合い、ご理解をいただいた」と、すでに終わった問題であると強調している。
 「1回の生中継には、およそですが約100万円掛かります。フジのスタッフには視聴率という大きなプレッシャーが掛かっているんでしょう。そうでなければ、スタッフが相当の素人。これで済みそうだからいいようなものの、問題がもっと大きくなって、二度と会見に入れないというトラブルも起こすのでは」(スポーツ紙デスク)

 功を焦ったフジテレビがお粗末すぎる。

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