皐月賞では11着に惨敗したフローテーションだが、混戦の今年はまだまだ見限れない。管理する橋口師はダンスインザダーク、ハーツクライでダービー2着惜敗が2度。ダービー制覇にだれより意欲を燃やしている。
「皐月賞の後、堅いものを踏んだのか、歩様が乱れたんだけど、それ以外は順調にきた。落ち着きがあっていい感じに仕上がってきた」と同師はうなずいた。
舞台がわりが激変の呼び水になるかもしれない。これまで6戦はすべて右回り。そこで萩SのV、スプリングS2着など<2103>とある程度の成績を収めてきたが、「右回りだとどうしても内にモタれてしまう」と決して本来の走りを披露できてきたわけではない。
ダービーの東京が初めての左回り。「これがいい方に出る可能性は高い。ケイコでも左回りは走りがスムーズだから。もともと追ってしっかり伸びる方だけど、広い東京なら追い出してからの反応が違うはず」と期待を寄せている。
父はダービー馬スペシャルウィーク、母の父はステイヤーのリアルシャダイ。距離延長は確実にプラスだろう。
「私の調教師生活もあと8年。時間があまりない。ダービー制覇は究極の目標だし、追ってどこまで伸びてくれるか楽しみにしている」
もう2着はいらない。橋口師はしみじみとつぶやいた。
【最終追いVTR】坂路でトップオブザロック(古馬1600万)と併せ馬。雨馬場にもフットワークは乱れることなく、鞍上の追い出しに応えてクビ差先着。態勢は万全だ。