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【週刊テレビ時評】やはり「視聴率が獲れない女優」だった!? 「東京全力少女」の武井咲

 いよいよ、先週は多くの秋ドラマがスタートした。

 なかでも圧倒的な強さを示したのは、テレビ朝日系列の人気シリーズ「相棒season11」(水谷豊主演)で、10月10日水曜日の初回2時間スペシャル(午後8時〜10時9分)は19.9%の高い視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。初回としてはseason10(11年10月〜12年3月)の19.7%をわずかながら上回り、過去最高のスタートとなった。

 「相棒」以外で15%を超えたドラマはなく、これに続いたのはフジテレビ系列のドラマチックサンデー「TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜」(深田恭子主演)で、14日日曜日の初回(午後9時〜10時9分)は14.0%だった。同枠の初回では前作の「ビューティフルレイン」(芦田愛菜&豊川悦司主演)の12.9%を上回り、これまでで最も良いスタート。

 また、日本テレビ系列「悪夢ちゃん」(北川景子主演/13日土曜日午後9時〜10時9分)は13.6%、フジテレビ系列「結婚しない」(菅野美穂主演/11日木曜日午後10時〜11時9分)は13.0%、フジテレビ系列「ゴーイングマイホーム」(阿部寛主演/9日火曜日午後9時〜11時3分)は13.0%、TBS系列「大奥〜誕生[有功・家光篇]」(堺雅人主演/12日金曜日午後10時〜11時9分)は11.6%。TBS系列「宮部みゆきミステリー〜パーフェクトブルー」(瀧本美織主演/8日月曜日午後8時〜8時54分)は初回から1ケタの9.0%だった。

 3期連続で主演を務めることになった武井咲の日本テレビ系列「東京全力少女」(10日水曜日午後10時〜11時9分)は、初回から9.0%と低調。武井が主演したドラマの平均視聴率は4月期の「Wの悲劇」(テレビ朝日系列)=9.1%、7月期の「息もできない夏」(フジテレビ系列)=9.8%と1ケタ台が続いており、「東京全力少女」の結果次第では、「視聴率が獲れない女優」のレッテルが張られそうだ。

 その他、プライム帯ではないが、テレビ朝日系列「金曜ナイトドラマ〜匿名探偵」(高橋克典主演/12日金曜日午後11時15分〜深夜0時15分)は、深夜帯ながら11.7%と健闘した。

 低迷が続くNHK大河ドラマ「平清盛」(松山ケンイチ主演/日曜日午後8時〜8時45分)の第40話(14日)は9.6%で、4度目の1ケタ台を記録し、初の2週連続1ケタ台となった。
(坂本太郎)

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