地味に好評を博しているロング企画「自作自演インタビュー」。ゲストが事前に作成した台本どおりに、女子アナのインタビューに答える内容だ。とにかくホメまくるのが、これまでの判例だが、竹山は違った。前半こそ、“元祖キレ芸”と呼ばれた若手時代、海砂利水魚(現:くりぃむしちゅー)が新人のころ、「カンニングを見習え」と言われたこと、役者として活動している最近は、主演映画が2本もあることなど、自慢した。ところが、終盤は一変。女子アナが罵倒しはじめ、後味の悪いインタビューで終わった。この急転直下に、「ほんとうの僕は、女子アナに罵倒されたい」と本音をポロリ。番組司会のくりぃむ・有田哲平は、「女子アナを使って、何やってもいいってわけじゃない」とお灸を据えたが、竹山のドMは収まらなかった。
●第2位「バカリズム、ざまぁみろ」(ネプチューン・堀内健/フジテレビ系『IPPONグランプリ』5月24日)
おなじみ、ダウンタウン・松本人志がチェアマンを務める大喜利大会。その春の陣だ。今大会は歴代覇者が勢ぞろいして、俄然注目が高かった。そんななか、Aブロックは、過去に3回優勝、1回の準優勝を経験しているバカリズムが、順当に勝ち上がり。同点の堀内とサドンデスで対決した。バカリズムはもはや番組のシンボル的存在だが、そんな“絶対王者”から堀内はまさにIPPON勝ちを収めた。バカリズムが絵を描いているその隙に、堀内がボタンを押し、爆笑をかっさらったのだ。その鮮やかな終幕に、「バカリズム、ざまぁみろ」と堀内。積年の溜飲が下がった瞬間だった。
●第3位「ただの、東京ガスの社長なんで」(たかまつなな/日本テレビ系『Next』5月29日)
6秒という短い時間を利用して、動画で笑いを生みだす大会の2回目。優勝者には“ゴッドセカンズ”の称号が与えられる。初回は、トータルテンボス・大村朋宏が、相方の藤田憲右にドッキリを仕掛ける動画が制している。今大会も、お笑い芸人を中心に、アイドルまで参戦したが、そんななか、異彩を放ったのが“リアルお嬢さま芸人”たかまつ。祖祖父が東京大学名誉教授の高松豊吉で、自身はフェリス女学院から慶応義塾大学に進学、現役大学生芸人だ。司会のピース・綾部祐二が「経歴がすごい」と紹介すると、「そんな、普通です」と謙遜しながら、「(祖父が) ただの、東京ガスの社長なんで」と嫌味たっぷり。残念ながら優勝は逃したが、セレブな経歴は間違いなくトップだった。(伊藤由華)