出演した芸人の中で、注目すべき芸人は5組。
まずは、Hi-Hi。上田浩二郎のスピーディーで突拍子もないボケに、岩崎一則がツッコミを入れるスタイルで、「THE MANZAI 2011」で最終決戦の4組まで勝ち上がった実力派コンビ。ライブでは「最近どう? みんなお蕎麦チャポンチャポンといった後、ズズズっていってる!?」というネタを披露し、観客の心を掴んだ。漫才では「子供が欲しい」という岩崎の要望に、上田がクジャクや猿との結婚を提案するなど、ボケを連発し爆笑を生んでいた。
次はボケ担当の瀬下翔太とツッコミ担当の佐々木ユーキがコンビを組むねじ。バンドの追っかけ女性が全国ツアーを回るために、身の回りのモノをドンドン売ってしまうというコントを披露。ストーリー性のあるネタで徐々にボケも鋭くなり、最後にはしっかりしたオチも付いていたため、会場から笑いが飛び交っていた。
3組目はハルカラ。和泉杏と浜名ランチが組む女性コンビで、ライブではお嬢様が試食販売のアルバイトに挑戦するというコントを披露。「食べなさいよ!」「このソーセージが食べたくば、貧乏人よ集まれ〜!!」など、高飛車すぎるお嬢様キャラが強烈で、観客の笑いを誘った。
4組目は、この日のライブで観客投票数を最も集めたどきどきキャンプ。正義の味方“ミスターリバース”扮する岸学と悪役を演じる佐藤満春が、反対語ゲームで対戦するコントを披露。ゲームはお題に対して反対語を早く述べるというルールで、佐藤が「福山雅治」とお題を出すと、すかさず岸が「出川哲朗」と応戦するなど、見応え十分だった。また、ネタの後半では観客席に移動した佐藤が客からお題を聞き出して岸がアドリブで答える演出もあり、非常に面白みのあるコントだった。
そして5組目は、「THE MANZAI 2012」で優勝に輝いたハマカーン。ボケの浜谷健司が食に対するレベルが低いという会話からネタがスタート。ツッコミの神田伸一郎が何を食べても「旨い」と発言する浜谷を責め立てるが、浜谷は「旨いもんを旨いと言って何が悪いんだ!?」と反論。今度は浜谷がグルメにうるさすぎる神田を責め立てるが、神田から侮辱されて浜谷は逆ギレ。神田を持ち上げて舞台に投げる激しいツッコミを見せた。あまりの暴走に浜谷は「私は一体何をやっていたんだ…」と得意のフレーズを吐き出し、会場を大爆笑させていた。
各芸人のネタ披露後に企画コーナーもあり、魅力的なライブだった。