「これ実は、すっごく盛ってるんですよー。せっかくドレスアップするんだから、セクシーっぽくするのも楽しいですよ」サラリと受け流すかと思えば、「H話、苦手じゃないかも…けっこう乗っかっちゃう方。言わなくていい! 言い過ぎ! って言われちゃったり」なんて言う煽り上手。
さすがのトークセンスだが、半年ほどのブランクを経て、復帰したのはほんの2か月前。今は自分のペースを掴むので精一杯だ。
「今もそうだけど、その時々の会話を盛り上げなきゃって、無我夢中。後でどうしてそんな流れになったか思い出せないんですよね」
元々、モデルになるのが夢。しかし、なれるはずがないと諦めて専門学校に進学。気がつくと、プロカメラマンに撮影され、モデルさながらHPなどに登場するようになっていた。
「先のことはホント、わかりませんよね。でもモデルとキャバ嬢は全然違う。混同はしません」とはいえ、タレントキャバ嬢へのチャンスは、どこに転がっているかわからない。「そうですね。もしチャンスがあったら…乗っかっちゃうかも!?」
夢のカケラが光るように、瞳がキラリと輝いた。
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