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「朝ドラ」放送日短縮の背景 “現場の働き方改革”より切実な事情とは

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画像はイメージです

 NHKの「朝ドラ」こと、「連続テレビ小説」の放送日変更が話題だ。22日の定例記者会見で木田幸紀放送総局長が、来春スタートの窪田正孝主演による『エール』から、土曜日の放送を取り止め、月曜から金曜の週5日放送になる方向で検討していると表明した。土曜日は総集編などの放送に充てられる。

 その理由として、「4K撮影を本格的に導入するため収録や編集に時間がかかる」「現場に働き方改革を反映させる」といったものが挙げられた。

 これを受け、ネットでは「というか『いだてん』も短縮しろよ」といったツッコミが殺到している。これは想定の範囲内と言うべきものであろう。

 そもそも、「朝ドラ」の放送日短縮には、テレビ不況による予算減も影響していると言えそうだ。「朝ドラ」は基本的に半年の放送で、週1日短縮するとなれば、単純計算でも約2割ほどのコストカットが実現する。むしろ、そちらが本音であろう。

 一方で、NHKのドラマは「予算をかけすぎ」といった問題もある。民放と異なり、国民が支払う受信料で成り立っているだけに、そちらの批判も生じそうだ。

 「やはり、『いだてん』の大コケの影響は大きいと言えるでしょう。本作には、本放送までに約5年間の制作期間をかけており、脚本の宮藤官九郎は作品の舞台となるスウェーデンのストックホルム、ドイツのベルリンやブラジルのリオデジャネイロ・オリンピックの海外取材も行っているようです。放送1回につき予算1億円といわれる大河ドラマは、制作予算として本当にふさわしい金額なのかは議論を呼び起こしそうですね」(業界関係者)

 もちろん、「金をかければいいものができる」はものづくりに関しては一理あるが、一方で、民放の深夜帯などは低予算でも面白い番組は無数にある。金をかけて視聴率が取れない『いだてん』を生み出してしまったNHKに対する批判が生じている今、「朝ドラ」の放送日短縮の理由として、「働き方改革」を挙げられても、単なる建前や方便にしか聞こえないのも確かであろう。

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