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GIエリザベス女王杯 カワカミプリンセス 無敗女王だ

 今週のメーンは「第33回エリザベス女王杯」(GI 芝2200m 京都12日)。見どころは3歳馬と古馬の激突にあるが、今年は3歳馬優勢の様相を呈している。なかでも、主役を張るのは無傷の5連勝で秋華賞を制したカワカミプリンセスだ。ここ2年は秋華賞馬が1番人気を背負い、ともに5着に敗れているが、カワカミは人気に応えることができるのか? 栗東キャップ・谷口記者が、同馬を管理する西浦勝一師を直撃した。

 −−オークスに続いて、秋華賞もぶっこ抜き、無敗連勝記録を5に伸ばしました。
 「勝負どころで(他馬に)弾かれたときはヒヤリとして、『今日はダメかな』と思ったが、動き出してからはすごかったし、本当に長くいい脚を使ってくれた。ゴール前では勢いが違っていたね。パドックの周回時でも前の馬を抜かそう、抜かそうとするし、本当に負けたくないという根性がある」

 −−春からの成長度という点ではいかがでしたか?
 「春はまだ幼児体形で能力だけで走っていたが、秋華賞のときはお姉さんという感じの体つきになっていた。精神的にも落ち着きが出たし、自分で自分をコントロールできるようになった。多くの馬の中に入っても、自分の立場というのを理解しているようだよ」

 −−2日にDWコースで行われた1週前追い切りでは、躍動感あふれるフットワークで6F82秒4→66秒0→52秒1→38秒6→12秒4の好時計をマークしました。
 「1回使って走りが軽くなった。だから、そんなに速くは見えないのに、いい時計が自然に出る。秋華賞までは走りたくてウズウズして力んで走っていたが、競馬を使ったことで随分と精神的にリラックスした感じ。やりすぎたらアカンと思っていたけど、予定通りの追い切りができたよ。直前はやり残したことがないように(本田)ジョッキーにまたがってもらって追い切りをつけるつもり」

 −−最後に期待のほどを。
 「古馬との力関係については、正直走ってみないと分からないが、遅生まれ(6月5日)なのに春でもあれだけ強い競馬ができたんだからね。カイバをしっかり食べ、調教を十分に積んでレースに臨む。このサイクルがきちんとできていれば、馬が成長するのは当然でしょう。外回りの2200mという舞台もこの馬には合っていると思うし、みなさんが無傷でと願っているように、われわれ関係者もそう思っていますよ」

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