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球界激震スクープ! 広島・黒田博樹「右腕に異変」(1)

 “オトコ黒田”は復帰第2ラウンドを白星で飾ることができなかった(4月4日)。しかし、敵地ナゴヤドームで見せた投球は7回3失点。メジャーリーグの基準で評すれば「クオリティースタートを達成」し、先発投手としての責任は十分に果たしたことになる。
 クオリティースタートとは、6回以上を自責点3以下に抑えることである。
 「広島打線が打てなかっただけ。開幕早々、打線は不振に陥っており、チーム打率は2割4分1厘(6日時点)。黒田の投球も、相手打者を打ち取ったと思った小飛球が野手と野手の間に落ちたり、不運な場面もありました」(スポーツ紙記者)

 試合後の緒方孝市監督も淡々としていた。開幕カード3節を終え、黒星先行状態だが、黒田博樹、前田健太、大瀬良大地の3本柱の投球内容は決して悪くない。「早々に巻き返せる」と思っているのだろう。
 「いや、4日の試合は“黒田の健在”を再確認する意味で、重要な一戦でもあったんです。緒方監督は安堵したのではないか…」(球界関係者)

 実は、黒田の右腕に“異変”が起きていたのだ。広島ベンチが凍り付いたのは、初登板の3月29日だった。
 同日、日本テレビは巨人対DeNAを放送したが、地元・広島の中国地区では独自に黒田初登板の対ヤクルト戦を中継。日曜日の昼間としては異例の平均視聴率34.9%をはじき出した。
 メジャー球団の21億円オファーを蹴っての帰還、大金よりも古巣への愛を選んだ黒田の人気を再認識させられたが、渡米前を知る関係者は違う印象を抱いていた。“異変”を最初に口にしたのは、同日のテレビ解説を務めた野村謙二郎・前監督だ。

 「水を差すようだが、一度、間を取った方がいい。あ、畝投手コーチがマウンドに行きましたね。良いタイミングです」
 黒田は走者をためても“即、ピンチ”とはならない。むしろ、走者を背負ってからが真骨頂で、メジャー仕込みのツーシームやバックドア、フロントドアを繰り出し、内野ゴロで併殺プレーを積み重ねていく。当然、マツダスタジアムのファンやテレビ視聴者はそれをわかっており、野村氏も「水を差すようだが」と前置きしたわけだ。

 「何事もなければいいんですがね…」
 野村氏はさらにそう言った。畝コーチがマウンドから引き上げ、プレー再開。
 「黒田がいつもと違う“間”を取り始めたんです。腕や腰を動かしたり」(前出・関係者)
 野村氏が「マウンドに行った方がいい」と指摘した理由もそれだった。黒田は前イニングで打席に立っており、「腰を痛めたのではないか?」というのが、この時点での“異変”だった。

 メジャー在籍の7年間、黒田は指名打者制のア・リーグに在籍していた。日本復帰後、打撃練習はキャンプに入ってからしていたが、本番とは違う。
 こうした心配を払拭するように黒田はその後も投げ続けたが、広島ベンチはそうは見ていなかった。
 「黒田が右腕をグルグルと回すなど、今まで見せたことのない間合いを取り始めました」(同)

 畝コーチは何度もマウンドに行く。「大丈夫か?」「大丈夫です」と判で押したような会話が繰り返され、緒方監督は7回を投げ終えたところで交代を告げた。
 「黒田は痛くても『痛い』とは絶対に口に出さないオトコです。無理をしていないか、広島首脳陣は慎重に確かめていました。万が一のことがあれば、チームに与える影響は計り知れないので…。黒田の性格なら、自分の右腕を代償にしてでもチームの優勝を選択しかねない」(前出・関係者)

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