2歳女王として1番人気に支持された桜花賞はよもやの8着惨敗。3連単配当700万円超の大波乱を自らが姿を消す形で演出してしまった。
「馬体が寂しかった。乗り役(池添騎手)も本来の走りじゃなかったと言っていたけど、そのあたりが影響したのかも」と平間助手。
課題だったカイ食いも良くなり、ふっくらした体で出走してくると思われたが、意外にもマイナス10kg。「頭がいい馬で、追い切るたびに自ら体を絞ってしまうところがある」とビシビシ攻めたのが裏目に出たようだ。
そのため、中間はソフト仕上げにこだわった。桜花賞後は山元トレセンでいったんミニ充電。「ピリピリした面がなくなり、ゆったりとした雰囲気で帰ってきた。その分、体も回復したし、今もテンションを上げないように乗っている」
1週前追い切りは栗東CWコースで5F69秒4。時計は目立たないが、「仕掛けてからの反応は良かった」と狙い通りに仕上がってきた。
兄フサイチホウオーは4戦無敗でクラシックを迎えた途端、急失速。桜花賞の結果から嫌な記憶がよみがえりそうだが、陣営は強気だ。「体形からいって距離は延びるほどいい。期待している」と手応えを感じていた。