今回ご紹介する写真はそんな怪談話中に起こった不可解な写真である。
右の写真を見て頂きたい。これは日本で最も有名な幽霊「四谷怪談のお岩さん」の舞台用メイク写真である。
右端のメイク中の写真では目が潰れているはずなのに、ライトラップされた左の写真では青い目がギロリとこちらを覗いているのがおわかりになるだろうか?
これはオカルト研究家で作家の山口敏太郎が岐阜へ出張中、舞台関係者の友人から譲り受けた写真である。メイクを担当していた友人氏の話ではメイク中は確かにお岩さん目を潰していたはずなのに舞台で劇が上演された時は左端のように目を見開いたようになっていたという。
もちろんメイクが照明によって溶け出した、という可能性も考えられるが、この写真ではハッキリと黒目まで写っているため単純に塗料が溶け出したとは考えづらい。
「開かなはずの目が開いた」という事例は数多く、有名なところではテレビ番組「ルックルックこんにちは」での「掛け軸生首事件」が挙げられる。
これは1976年、番組内で紹介された生首の掛け軸の瞼が急に開き、眼球が動いているのを多くの視聴者が目撃した事件である。
この掛け軸の絵は斬首された犯罪者の血を使って描かれたという背景もあり「心霊現象」であると数々のテレビ場組で紹介されてきた。小さい頃、このシーンをテレビで見て恐怖を感じた方も多いかと思う。
ところが、番組内で行われた現場検証の結果、あの黒い目は「偶然、掛け軸に止まったハエである」とするのが定説であるという。
この、お岩さんの目もハエや虫が見せた偶然の産物なのだろうか、それとも本物の怪異なのだろうか…?
(山口敏太郎事務所)