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現代に甦った怪異!? 明治実話怪談朗読中に起きた変事

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画像はイメージです。

 古来より、怪を語れば怪に至る、と言う。ことわざの『噂をすれば影がさす』にも似ているが、怪談話を皆と交わしているうちに実際に変事が起き、幽霊が現れたりする、と言うことだ。百物語の後に本物の幽霊が出る、というのもここから来ている。

 聞き手の怖がる感情を幽霊が察知してやって来るのだろうか、現代でも体験談がちらほら聞かれるこの現象。ホラー映画を撮影したら例らしき物体が映り込んだ!? と言うのも、形は違うがこの中に含めても良いだろう。

 さて、山口敏太郎事務所では新しい試みとして、小泉八雲などの著した古典怪談を読み解く『怪読』が発足した。読み手は女優であり怪談師の牛抱せん夏、山口敏太郎による解説を交えてのこの企画は先日の12月17日に“序章”と銘打ったイベントが封切られるなど各所で披露されてきた。
 この『怪読』は基本イベントで披露される物なので、イベントに来られない人にも観てもらえるよう、ネットで放送できるように動画の撮影を某所で行った。この時収録したのは、田中貢太郎という作家の手による短編『阿芳の怨霊』。恋仲だった男女が心中を企てるも、男性のみが生き残るが、それ以後彼の前に女の霊がついて回るようになり…という話だ。怪談としては割とポピュラーな物と言えるかも知れない。
 ところが、この撮影中、カメラやマイクが変な音を拾ってしまうなどの事態が何度か起きた。更には動画の編集中にも編集用のパソコンが意味不明な動作不良を起こし、何度も作業が中断。編集が振り出しに戻ることも複数回、ついには動画を再生しようとするだけでパソコンがフリーズするまでになってしまった。
 実はこの『阿芳の怨霊』という短編は、田中貢太郎氏が実際にあった話や体験談を短編の形にした実話怪談。この話に出てきた女性の霊、そして最後には狂乱し取り殺されてしまうこの男性も、残した念が相当強かったのか、彼がこの体験談を採取した当時はこの事件がらみの変事が幾つかあったという。例えば彼らが心中を企てた場所に芝居小屋が建ったが、恋愛物の芝居を上演した所、上映期間中は雨が降り続いて客足も落ち、芝居は台無しに。心中で生き残った男も、何かを訴えたかったのか彼の親類の少女の前に現れた…などである。

 なお、この記事を執筆中の現在も、不可解な家鳴りが何度も続いている事も付け加えておこう。

 果たして本当にこの話にまつわる怪異が我々の身に起きてしまったのか、詳しいことは解らない。
 ともあれ、21世紀に生きる我々が、明治の人々が震えた実話怪談の世界に浸ってみるのも面白いのではないだろうか。
 怪読『阿芳の怨霊』はYouTubeで視聴可能だ。
 
(山口敏太郎事務所)

関連・参考URL
牛抱せん夏 〜千年之夢〜
http://ameblo.jp/ushi-life-999/
牛抱せん夏 怪読「阿芳の怨霊」
http://www.youtube.com/watch?v=ONu5s2VnUps

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