「度重なるルール違反行為があった」というだけで明確な解雇理由を示さなかった。無断で飲食店を実質的に経営したり、無断でのイベント開催。女性問題など田中の素行には問題が多かった。あるテレビ局関係者は「飲食店の経営はともかく、女性問題やイベント開催などは多かれ少なかれ他のジャニーズタレントも近いことはやってますからね。法律を犯しているとか、逮捕されたというならともかく、今回の解雇理由は取って付けたような雰囲気なんですよ」。
しかも、田中のコメントの中に不可解な部分もあるという。「ジャニーズを辞める人はどのような形であれ、芸能界では干されてしまうのが普通。田原俊彦や諸星和己のようにね。他の事務所で抜けぬけと仕事をさせるような甘い事務所ではない。それなのに、田中のコメントの中には『今後もタレント活動は続けていく予定』としている。本来なら、ジャニーズ事務所としてありえないコメント。この言葉を出せるということは、すでに落とし所を決めているんじゃないか。やっぱり別に理由があるのではといわれているんです」と同関係者。
もともと田中はその素行の悪さからジャニーズ内部でも「厄介者」の1人のような扱いだった。ある芸能プロ関係者は「KAT-TUNの中では赤西と立場は近かった。赤西は留学という形でKAT-TUNを辞めていますが、あれは本人の意志というよりも、『扱いづらいから』と一部の幹部が企てたものとも言われている。今回もそれに近いんじゃないかって話なんです。やっぱり田中も相当、煙たがられてましたからね。理由は何であれ辞めさせるというのが目的だったのではないか」という。
芸能事務所は扱うものが「人」だけに、もしかすると今回の解雇劇は「好き嫌い」レベルのはなしなのかもしれない。