毎回1組のゲストアーティストを迎えて行うツーマンライブシリーズで、第1回目のこの日は、妄想キャリブレーションを迎えた。
「(黒宮)れいちゃんも(金子)理江ちゃんもかわいいし、歌も上手いから、私たちも負けないように頑張ります!」と、この日のステージに意欲をみせた妄キャリに続いて、「負けんじゃねーぞ!」と勝ち気にファンをあおりながら、激しく攻撃的にステージを展開したLADYBABYの2人。「蓮華チャンス」や「アゲアゲマネー」など、ライブでお馴染みのヘヴィ&アッパーなナンバーを始め、4月12日にリリースする最新シングル「Pelo」など全10曲を披露した。
客席には女の子も多く、おとなしくしている子を見つけるやいなや「ぶりっこしてんじゃねえ!」と、女の子に対しても激辛。そんなキャラクターも2人の魅力の一環だ。汗だくで裸足になってステージを駆け回る2人(金子理江は足がつったままステージを続けていた)に負けじと、ファンも大声を上げながら拳を突き上げ、モッシュにジャンプにと盛り上がった。また、ライブ初披露となった「LADY BABY BLUE」(4月12日発売「Pelo」c/w曲)では一転、90年代オルタナロック独特の陰鬱さを持ったミディアムのギターサウンドに乗せて、振り付けもなくただ顔を見合わせながら叫ぶように歌い、それまでとは違う一面を見せつけ、新たな可能性を感じさせた。
この「ネオ・ダダイズムパレード」は、すでに続編が決定。Vol.2は、「LADY BABY BLUE」の作詞作曲を手掛けた大森靖子をゲストに迎え、5月3日に東京・渋谷WWWXで開催。Vol.3は、7月23日にベッド・イン with パートタイム・ラバーズを迎えて、東京・渋谷TSUTAYA O-WESTで開催する。いわゆるアイドルのルールと既成概念をぶち壊すポテンシャルを持ったLADYBABYの2人が、この自主企画イベントを通じてどんな風に成長していくのか、注目が集まっている。
(文=榑林史章)
○「ネオ・ダダイズムパレード Vol.1」渋谷WWW SET LIST
1.オニギリック・リヴァイヴァー
2.シャンタン
3.蓮華チャンス!
4.ULTRA☆LUCKY
5.参拝!御朱印girl☆
6.アゲアゲマネー
7.セシボン・キブン
8.ニッポン饅頭
9.LADY BABY BLUE
10.Pelo