横浜スタジアムは、来年の東京オリンピックで野球とソフトボールの会場として使用されることが決定したことから、大改装・大改修・増築工事を着々と進めており、今シーズンからライトスタンドの上段スタンド「ウィング席」を約3,500席増席した。今シーズンのオフにはレフト側にも「ウィング席」が完成する予定で、これが昨年を上回る記録に“貢献”したのは間違いない。また、今年は球団内で演出チームを独立させるなど、屋外球場の利点を活かした演出と豪華なゲストは、12球団ナンバーワンの呼び声の高いボールパークに進化し続けている。今年は優勝争いを繰り広げていることもあり、チケットの入手も困難で、DeNAが球団買収時に掲げた「横浜市民に必要な存在」になれたのではないだろうか。
今年の夏に屋内外の練習施設や選手寮などファームの練習拠点を横須賀市の追浜公園内に移転。ファームの本拠地、横須賀スタジアムのすぐ近くに建設したため、地元の期待も大きく、名称は『DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA』と名付けられた。京急電鉄とタッグを組み、追浜駅はベイスターズ色に染められている。今後ファームの観客動員数もさらに増加していくのは確実だ。
キャプテンの筒香嘉智選手は「いつも沢山のご声援をいただき、ありがとうございます。毎試合、ファンの皆様からいただく熱いご声援を誇りに感じながら、戦っています。チーム一同、これからの試合も自分たちにできることをしっかりと行い、球団創設70年という節目に、優勝できるよう、精一杯プレーします!『一生残る、一瞬のために。』、最後まで一緒に戦いましょう!」とファンに感謝の気持ちを述べるとともに、優勝に向かって決起を呼びかけた。
2020年の“新生”横浜スタジアムグランドオープンの前祝いとして、1998年以来のリーグ優勝と、日本一の勲章を得られるか。ファンの声援に背中を押されながら、首位・読売ジャイアンツと優勝争いを最後まで繰り広げ逆転したい。
(どら増田 / 写真・萩原孝弘)