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DeNA、“リアル全員野球”で執念のサヨナラ勝ち 決めたのは最後の野手山本祐大!

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山本祐大

 28日、ベイスターズは本拠地横浜スタジアムでのスワローズ戦で連勝を飾った。

 2回に神里和毅、細川成也の下位打線のタイムリーで3点先取し、続く3回にはネフタリ・ソトのホームランで4-0。試合を優位に進めるも、ウラディミール・バレンティンに2本のホームランを浴びるなどで、4-5と試合をひっくり返される。しかし、6回には代打・梶谷隆幸がセンター右へ特大同点弾。その後、両チームとも1点ずつ取り合い延長戦へ突入し、12回2アウト満塁から、最後の野手で3人目の控えキャッチャー・山本祐大が、追い込まれながらもライト前へサヨナラヒットをかっ飛ばし、4時間58分の熱戦にケリをつけた。

 初のお立ち台で山本は「最高です!」と絶叫。23時過ぎまで残っていたファンの大歓声を浴びた。ラミレス監督も「追い込まれての一打は凄い」と驚きの表情で喜びを表現していた。

 この日は楽勝ムードから一転したゲームで、ミスも多かった。7回の勝ち越しを許した場面では、ホセ・ロペスがセーフティバント処理を誤り、結果サードまで進まれたことでの失点。石川雄洋のエラーに、乙坂智が送りバント失敗など反省点は多い。しかし、国吉佑樹、武藤祐太ら中継ぎ陣の踏ん張りを、最後の最後で山本が昇華させた形だ。

 ヒーローインタビューで「夜遅くまでありがとうございました。早く帰って寝て、明日の試合も来て下さい」とファンにアピールした山本。弱冠20歳の若者とは思えぬ対応に、ファンも盛り上がり「祐大最高!」と酔いしれていた。

 滋賀ユナイテッドBC時代は、テーマ曲にドラえもんを使用していたなど、どこかとぼけた面のある愛されキャラ。昨年は代打で初打席初ホームランを放った後、未成年飲酒が発覚するなどアップダウンの激しいルーキーイヤーを過ごした。今年は5月23日にファームで頭部にデッドボールを受け、緊急搬送されるアクシデントも乗り越え、この日堂々のヒーローとなった。

 ナニかと話題になる男、山本祐大がベイスターズの活力源となるかも知れない。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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