「失うものはベルトだけじゃない」。チャンピオンは、悲壮な決意を胸に次期防衛戦を見据える。
挑戦者から「フェイクチャンピオン」と呼ばれているだけに「オレがリアルオールジャパンだということを、勝って証明する」と鼻息は荒い。
真の王者であることを証明するためにも負けられない戦いとなる。そこでアマレスで五輪出場を目指していたころの特訓を復活させ、精神鍛練に励むという。その内容とは、800〜1200mの中距離を延々と走り続けるインターバル走だ。
「最後は酸欠みたいになって、箱根駅伝のランナーみたいにぶっ倒れる」という過酷なトレーニング。自分を追い込むことで「持久力もつくけど、これを乗り切れば絶対に勝てるという自信がつくはずだ」と豪語する。
くしくも現在は北京五輪の真っただ中。3冠王者となり、プロレス界の“金メダリスト”となった諏訪魔が、原点回帰で王座防衛を狙う。