旅客機の操縦は航空機の種類ごとに免許が必要で、同社によると、ボーイング737-500型機の機長19人のうち、4人が風邪などで6〜9日に乗務停止となり、代わりの人員が確保できず、新千歳〜羽田便など計10便が欠航した。
10日に1人が復帰したが、同日、別の1人が体調を崩し、11日も仙台線などで3便が欠航となった。12日も、新千歳〜岡山線1便が欠航した。体調不良の原因は、それぞれ違っており、インフルエンザではない。
国土交通省によると、機長の体調不良が原因で、多くの便で欠航が出るのは極めて異例の事態だという。
一部の乗客からは、「代わりの乗員で運航できないのは、人員が足りないのではないか」といった厳しい意見もあったようだが、機長の体調不良で飛行機が欠航するなどの事例は、ほとんど聞いたことがない。
これが、JALやANAのような大手であれば、起こり得ないのだろうが、人員に余裕がない中小の航空会社ならではの出来事なのだろう。
欠航便に乗る予定だった乗客にとっては、迷惑千万だが、飛行機はやはり安全第一。体調が悪いのに、無理に乗務して、事故など起こされるよりはマシか…。
(蔵元英二)