興毅のビックマウスがついに復活!?
この日は、五十嵐紀行会長が「6月の頭にデンカオーセンと(タイトルマッチをすると)最終的に合意に至りました」と発表し、契約内容を記した2枚の契約書を公開した。五十嵐会長によれば、1月中旬にタイに出向き、王者のプロモート権を保持しているナリス・シンクワンチャー氏と交渉の末に合意。日時や会場は調整中だという。
だが、三迫ジムが所属する元東洋太平洋ライトフライ級王者・升田貴之が同王座に挑戦する会見をきょう14日に予定していたことが判明した。その後、亀田、三迫の両ジムが協議し、興毅が王座を奪取した際には、初防衛戦で升田が挑戦することを条件に三迫ジム側は会見を中止した、というドタバタ劇が起きていた。
舞台裏で混乱が起きたものの、2006年12月の防衛戦以来、2年半ぶりの世界挑戦の報を受けた興毅は「最高やな」とニンマリ。「日本で(坂田健史を倒して)評価上げた。その強いって選手を俺が倒したる」と2階級制覇に自信をのぞかせた。
「オレとはレベルが違う」「(タイでスパーリングした時に)普通のボクサー、どこにでもおるボクサーって(感じた)」と早くも王者をこき下ろした。
五十嵐会長によれば、デンカオーセンは、3月4日に行われる興毅の前哨戦、WBCフライ級20位のドローレス・ビダルとの一戦を観戦するため来日する予定だという。それを知った興毅は一気にヒートアップ。「リングに上がって来い!! 気分は抑えられなくなったら、(デンカオーセンに)いってしまうかも」と王者に出頭を要請した。
「今年は攻めの姿勢でいく」と“舌好調”の興毅。果たしてデンカオーセンはこの出頭要請に応じるのか。両陣営の動向から目が離せなくなってきた。