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二千円札の肖像、本当は坂本龍馬だった!?

 すっかり見かけなくなった二千円札。何の絵が描いてあったか思い出せない方も多いだろう。

 そんな二千円札の肖像が、もしかしたら坂本龍馬になっていたかもしれないという話がある。
 二千円札の発行を決めたのは、2000年に急逝した元総理の小渕恵三氏。

 龍馬に心酔するあまり、官邸ホームページのプロフィールにまで「総理が語る坂本竜馬」なるページを設けていたほどだ。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』をバイブルと呼び、政治家を志すきっかけになったともいう。

 新紙幣のデザインを決める際には、もちろん坂本竜馬も候補に挙がっていた。しかし「二千円札の肖像じゃ竜馬にかわいそうだから、やめたよ」と採用を断念したという。

 このコメントは、幕末史研究家・小美濃清明氏が官邸を訪ねた時に直接、小渕氏から聞いたものである。詳しくは『大田区・品川区関連の戦国と幕末』という本に掲載されているので、興味のある方はご一読願いたい。

 結局、表面には沖縄の守礼門。裏面には源氏物語絵巻が採用された。

 もともと二千円札は、バブル崩壊後に低迷した日本経済を立て直すため、自販機などの切り替え需要を見込んでの方策だった。しかし国民からは「使いにくい」との声が多く、目に見える経済波及効果はあまりなかったようだ。

 不況になると坂本龍馬が流行るなどといわれるが、もしも龍馬の肖像が採用されていたら、もっと国民に浸透し、日本の経済復興に貢献したかもしれない…などと考えるのは、筆者だけだろうか?

◆首相官邸ホームページ「総理が語る坂本竜馬」
http://www.kantei.go.jp/jp/obutisouri/profile/ryoma/ryoma.html

(犬山秋彦 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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