老舗ギャル誌『RAN●UKI』の読者アンケート調査によれば、20歳以上のギャルの10人中9人が何らかの水商売バイトをしたことがある。という結果が出たという。 スナックや小料理屋しかない地方の山ギャル読者もいるであろうから、都心部在住のギャルはほぼ全員がお水経験者と考えてもいいわけだ。それだけお水が若い女の子にとって、普通のお仕事になっているということだ。逆に言えばブーちゃんもいっぱいいるということだが…。
それだけカジュアル化している現状で、今さらキャバクラバイトが親にバレて大目玉なんてこともないかもしれないが、仙台は国分町に生息する女子大生ギャルキャバ嬢・桜井ひなたさん(仮名・19歳)は、有り得ない形で親バレしてしまったという。
彼女が在籍するのは、国分町でもかなりの大箱店『L』。入店2か月目の新人だが、若槻千夏似のルックスとキャラで、若者からジイさんまで幅広い客層に受けているそう。 そんなひなた嬢がほんの数日前に経験した親バレとは? 「もう最悪。想像はできるけど、有り得ないって感じ。だって客がお父さんだったんだもん。マジ引いた!」確かに都内では、なかなか遭遇できない椿事ではあるが、仙台など地方なら、もしかしてあるのでは? 「ブンチョーを舐めないでくださいよ。NEWSの子だって来た街なんですから、それなりに賑わってるんですから。お店だっていっぱいあるし…あとで友達とかにも聞いたけど、誰も親と店で会った子なんていませんでしたよ」
ひなたさんのパパが登場したのは、夜の10時過ぎ。宴もたけなわの頃であった。「アタシがキャスト用のトイレから出て来た時、お父さんはお客さん用のトイレの前で順番を待ってて、そこでご対面。お互い5秒くらい凍った」しかも、当日はあろうことかコスプレデー。ひなたさんは見た目にも麗しいバニーガール姿であった。
「お、お前…」 「お、お父さん」
実はこの二人、会うのは実に2年ぶりのこと。ひなたさんが高校を卒業するのを待って両親が離婚したのである。父親は家を出て仙台市内のどこかに住んでいるのは知っていたが…。感動の親子の再会がキャバクラのトイレの前とは…なんとも。
「お前学校行ってんじゃないのか? とか、何やってんだとか、なんて格好してるんだとか怒られちゃって。でも、そういうの目当てで来てるわけじゃないですか、それもなんかへこみますよね。お父さんだし」父親は会社の同僚数名と来ていたそう。「一応こっちも仕事中なんで、とりあえず詳しい話は後ってことで、お父さんも早く帰ってよ! ってお願いしたんだけど、こういうことは今話さなくちゃダメだとか言い出して、とりあえず私は一旦テーブル戻ったの。お客さんに、誰? とか聞かれて、お父さんって言えないから、中学の担任って言っちゃったよ」しかし、逃げた娘を場内指名でテーブルに就かせた父親は、何を思ったか突然和やかムード。
「場所はともかくとして、せっかく久々に会えたんだから、話でもしよう。どうだ学校の方は? あっ、お父さん酒は薄めでな」やっぱり作るんだ…と思いながら水割りを作り、実に気まずいひなたさんなのだが。「なんか妙にテンション高くなっちゃって、私がブスくれてると、“水商売なんだからスマイル、スマイル”とか言って超オヤジ臭いの。実際親父なんだけどさあ」周囲の同僚にも「これ、うちの娘」とバニーガールを紹介する父も父であるが…。
「なんでこんなとこに来てんのって言ったら、“お母さんと離婚して、お前たちに会えないから寂しいんだよ、悪いか!”って逆ギレするし」接客態度もろもろについて、ダメ出しされまくったという。「何で働いてんだって何度も聞かれたけど、お前の養育費が足りないからだとはさすがに言えなかったけどねえ」「また会いに来るから」、と言って去っていった父の言葉が、聞き捨てならないひなたさんである。