そのプレスリリースは「新元号『安久』に対応する検索エンジンのパッチリリース」と題されたもので、顧客に対し、新元号に対応する検索エンジンのパッチを提供することを知らせるもの。しかし、タイトルに新元号が「安久」であることがはっきりと記されている上、本文でも「『天皇の退位等に関する皇室典範特例法』により、和暦の元号は2019年5月1日に『平成』から新元号『安久』に変わります」と述べられていた。
これについてネットからは、「思いっきり漏洩してるじゃん」「やらかしちゃったじゃん」「情報を扱う企業がこれやらかしちゃったってところが妙に信憑性ある…」といった声が殺到。28日夜は、サイトにアクセスできない状態になってしまった。
「『安久』という元号については、これまで各メディアなどが予想してきた元号でも上位にランクインするなど、可能性としては十分あり得る元号でした。ネットからは『さすがに一時的に人気のある元号当ててただけじゃない?』『仮に置いた元号を直さずにそのまま間違えて出しちゃっただけな気がする』という声も集まっていたものの、サイトが落ちてしまっていることから、『闇が深い…』『サイトが消されてるってところがまた怖いよね』という声も聞かれていました」(芸能ライター)
その後、株式会社ロンウイットのサイトは復旧し、「当社 Web サイトで公開した新元号に関する検索エンジンのパッチリリース発表の記事について」という文書を新たに発表。その中で、リリース記事が一時的に公開されてしまったとして、「事前に新元号が当社に知らされていたという事実はございません」と漏洩を否定。「社内で仮置きで『安久』としてパッチ作成と動作確認テストを行い、リリース発表記事にもそのままの新元号を掲載し、公開してしまいました」といい、「大変軽率な行いであったと、深く反省をしております。大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。
しかし、新元号は漏洩した場合、差し替えることが政府から発表され、また、人名にも用いられることから、「安久」が新元号になるという可能性はほぼなくなった。果たしてどんな新元号になるのだろうか――。
記事内の引用について
株式会社ロンウイット公式サイトより https://www.rondhuit.com/