「彼らは被害者ですよ」と話すのは芸能界関係者。「今年はテレビにでずっぱりでネタ作りに時間を割く暇なんてなかったと思います。事務所も金にならないお笑いライブに出させるよりは、大きなギャラが入るテレビを中心に活動させたがるはずです」。
確かに今年のオードリーはテレビに出ずっぱり。芸を磨く余裕などなかったと想像できる。
また「一概に事務所の意向だけではない」と話すのはTV関係者。「一番怖いのは『一発屋』のレッテルを貼られることです。漫才を捨ててでも今年はテレビに出まくってアピールしようという彼らなりの戦略ではないでしょうか。その辺りは若林(ツッコミ)がよく理解して割り切っていると思いますよ」。結局、芸能界は「売れた」「売れない」の世界。「芸」は一旦横に置いてでも今年は人気取りに集中したということかもしれない。
さらに別の見方をするのはスポーツ紙芸能記者。「M-1は所詮、吉本興業の大会なんですよ。吉本でなく、また関西でもない彼らが優勝するのは現実問題として相当厳しいです。前回大会も『オードリーの方が面白かった』という声も多かった中でNON STYLEが優勝しました。そんな現実の中で、彼らはM-1への情熱を失っているのかもしれないですね」。ちなみに前回優勝で2連覇を狙うNON STYLEは準決勝で敗退し、今年は敗者復活戦から優勝を狙う。
様々な憶測が飛び交う中、確実なことは今年のM-1にオードリーが出場しないという現実。期待する多くのファンを少なからず裏切ってしまったことは間違いない。果たして2010年のオードリーの運命は?