−−“THE MANZAI”の関連番組でナイナイ・岡村隆史さんがイジったように、平井さんの怪しさは脳裏に焼きつきます。
平井「まぁ、そうだろうなっていうのは、わかってます。ただ、台本としてのおもしろさと、表現としてのおもしろさ、このふたつが合わさると完ぺきなネタができるんだろうなって、おおまかなところで思ってるので、そういう点では、僕がひとりでインパクトをつけても、完ぺきなものはできないのかなって思っていて。音楽でいう、即興のジャズセッションみたいな。個性と個性のぶつかり合いでいいなって、お笑いを見て思うので。そういう点で、自分の満足に至るには、むずかしいのかなって思ってるんですよね」
新道「ラクで助かってます。(相方に)キャラクターをつけるとか、なんにもしてないですから。このキャラでいけるかな?とか考えてやったことでもないですし。ただ、(ネタを)やりゃあウケるから、じゃあ、続けてこうかなぁみたいな。やってて、損はないのかなぁみたいな。僕、何も考えてないんですよ。家から着てきた服のまま舞台に立つし、ジャージでやって、怒られたこともあるし。ツッコミも普通だし、気負ってないし。究極、ボケに対して音を発してればいいかなぁぐらい。あえて引いてるとかじゃなくて、結果的にそうなっただけで。計算なんか、してないですよ。そんなにね、考えてやっても、疲れるだけ(笑)。偶然の産物ですもん」
−−そもそも、おふたりの芸歴や経歴などは?
新道「芸歴は16 年で、コンビ、トリオ、ピンの全部をやって、今に落ち着いた感じです。今まではだいたい1年未満で解散してて、僕は気にしてないんですけど、向こうがストレスになるみたい。ここで6年というのは、初めてですね。事務所には入ったことがなくて。というより、もれなく事務所のオーディションに落ちてたんで、途中から、売れることより続けるのが優先になってました」
平井「12年ぐらいやってまして、高校卒業して、よしもと(クリエイティブ・エージェンシー)やワタナベ(エンターテインメント)の学校には行ったんですけど、その後はダラダラと。バンド組んで、ボーカルをやってたことありました」
−−勝手な想像ですが、風貌から高学歴なのかと思ったり…。
平井「学力はぜんぜんないです。ただ、趣味はいっぱいあって、音楽以外だと、絵画を観るのが好きですね。古代エジプトの考古学に興味があったり、カフェに長時間入り浸ったり。あと、アンティーク家具を見に行ったり、買ったり」
−−おふたりはまだ、たけしさんに会ったことがないそうですが、“生のたけし”を見たいと思いますか?
平井「ネタを見ていただいたとき、どういうふうに思われるのかっていうのは、気になります」
新道「軍団さんたちの“たけしさん愛”を拝見すると、僕たちは何も言えません。けど、『北野演芸館』(TBS系)には出演したいです!」
【プロフィール】新道竜巳(左) '77年4月生まれ、千葉県出身。平井“ファラオ”光 '84年3月生まれ、神奈川県出身。オフィス北野所属。2008年結成。'15年1月12日(月・祝)、4回目の単独ライブが開催。詳細は、オフィス北野(http://office-kitano.co.jp/)にて近日発表。
(次回は12月最終週に更新)