容赦なく斬り込む加藤の独自のスタイルは、視聴者にも受け入れられ、すっかり“朝の顔”として定着しつつある。そんな“狂犬スタイル”を貫く加藤だが、西の“狂犬”で知られるタレントの千原兄弟・千原ジュニアと過去に大きな確執を抱え、業界内でも屈指の“不仲”の関係だったようだ。
「2012年早々に放送された『人志松本の○○な話』(フジテレビ系)の中で、ジュニアが「加藤さんに会ったら謝りたい」との発言がきっかけとなり、同年6月放送の『めちゃ×2イケてるッ!』(同系)の番組企画で共演を果たしたようだ」(芸能ライター)
さらに、2015年1月、『エニシバナシ〜芸人縁旅〜』(フジテレビ系)にジュニアが出演。これまで語り継がれてきた加藤との“不仲の真相”について打ち明けた。両者は業界内でも有名な“共演NG”タレントで、同じ事務所に所属しながらも、20年近く共演していなかったという。
さかのぼること、ジュニアが10代だった頃の話。東西の勢いのある芸人が名古屋に集まってネタ対決をするという企画があった。兄であるタレントの千原兄弟・千原せいじと、やるじゃねぇかーず・浦井崇(現在は解散)は当時、“犬猿の仲”で知られていた。両者は、名古屋に向かう際に同乗していたのだが、道中から会場まで口論となっていたようだ。
やがて両者は、本番が始まる5分前に舞台袖でヒートアップし、浦井がせいじにヘッドロックをかましたのだ。さすがに、ジュニアも兄貴がやられたとケンカに割って入り、騒動はさらに拡大したという。そこへ、「お前ら、本番前に何してる!」と仲裁に入ったのが加藤だったのだ。当時、両者はほぼ面識がなかったようだ。
だが、ジュニアは相手が誰か認識しないまま、「やかましいわ、コラッ!」と怒号を浴びせたのだ。この件以降、ジュニアと加藤の不仲説が業界内に浸透し、ジュニアは謝る機会がないまま時が過ぎて行ったという。
ジュニアは、同番組内で「加藤さんは100(%)正しいねん。オレ、相手認識してなくて多分言ったと思うねん」と当時を振り返り猛省。加藤VSジュニアという構図で語られるようになったこの騒動だが、「悪いのはコイツやねん」と発端となったせいじに矛先を向け苦笑し、真相を語った。さらに、「本当にもう、申し訳ない」と画面を通じて改めて加藤に謝罪したのだ。だが、その後に共演した情報はないようだ。
若手時代の加藤は“狂犬キャラ”で人気を博し、一方のジュニアも“ジャックナイフ”の異名で周囲を威圧していた。常に火花を散らし、ライバル視してきた東西のお笑い界。若さゆえ血の気がみなぎっていたあの頃から打って変わり、今では情報番組の司会とコメンテーターとして活躍する両者。いつしか番組で熱い討論を繰り広げる姿を見てみたいものだ。