第8話は三雲華(深田恭子)の家族が“Lの一族”だということが警察に知られてしまい、警察の指名手配から逃れるために一家が解散するという展開に。わずかな所持金を盗まれてしまった華は、公園に寝泊まりするも倒れてしまい、気が付くと場末のスナックに寝かされていた。店のママ(遠野なぎこ)は事情も聴かず、華を雇ってくれると言い出し――というストーリーが描かれた。
視聴率は低迷しているが、今期ナンバーワンという声も多々上がるほどの人気がある本作。三雲家の解散には、視聴者から悲しみの声が聞かれていたが、一方で、第8話のある演出に大反響が集まっているという。
「実は第8話、日本映画・ドラマなどのオマージュが多々盛り込まれた“オマージュ祭り”でした。53年の映画『君の名は』の真知子巻きを深田恭子がしていることからから始まり、『ホームレス中学生』の『解散』という宣言から、渉(栗原類)は公園で寝起き。尊(渡部篤郎)は『トラック野郎』のトラック乗りを再現し、マツ(どんぐり)はヨコハマメリー風に扮していました。また、華が蕎麦屋で食事を摂っているシーンには、『一杯のかけそば』から3人の親子が『一杯の、かけそばをください』とオーダー。また、ドラマ『Gメン'75』(TBS系)のように家族が滑走路を横一列で歩いたり、最終的には『幸福の黄色いハンカチ』に帰結するなど、まさにやりたい放題。視聴者からは、『こんなの笑うわ!』『最高すぎる』『全然飽きない。本当に面白すぎる』という絶賛が聞かれました」(ドラマライター)
その中でも、特に反響が集まっているのが、小沢真珠演じる悦子の『牡丹と薔薇』(フジテレビ系)のオマージュだったという。
「小沢といえば、いまだに『牡丹と薔薇』が連想されるほどの強烈な昼ドラの名作ですが、今話の中で、悦子が華のスナックで自身の偽の人生について、『代議士と不倫して、奥さんにバレた』という出来事をママらに語っていた際、『最後に言われたわ。「役立たずのブタだ」ってね』と発言。尊は『まるで昼ドラみてえだな』と発言。まさに『牡丹と薔薇』名セリフであったことから、視聴者からは、『リアルに噴き出した!』『名言キタ!』『まんまボタバラ』という声が殺到。実は第6話でも、悦子が牛革の財布をステーキにするという、『牡丹と薔薇』に出てきた『財布ステーキ』を再現していたことから、『ボタバラ要素多くて本当に最高なんだけど』という声も聞かれました」(同)
さまざまなポイントで視聴者を楽しませてくれる本作。この後の展開にも期待したい。