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キャバクラ嬢「お持ち帰られ物語」第四夜

 今は練馬のキャバクラ『L』に勤めているケイコ嬢。サバけた性格ながら、派手な印象はなく、22歳という年齢のわりに、どちらかというと落ち着いた雰囲気のある女のコ。そんな彼女が、以前在籍していた六本木のキャバクラ時代には、頻繁にアフターでお持ち帰りをされていたという。「別に、したくてやってたわけじゃないんだけど、お店の指名ノルマがすごく厳しくて、仕方なかった」のだとか。

 勤め始めて1か月ほどは、なにも言われることがなかったものの、「店長から『指名がとれなきゃ辞めてもらう』って言われるようになって。ほかのコに 聞いてみても、けっこうやってたみたい」というから、枕営業を推奨しているようなお店だったらしい。当時、初めてのキャバクラ仕事だったケイコさんは、「それが当たり前なのかと思った」ため、自分から進んでアフター営業をするようになり、指名ノルマは順調にこなせるようになった。しかも「お店には内緒で、お小遣いをくれるお客さんも多かったから、援助みたいになってて。収入が増えたのも嬉しくて(笑)、結局、そのまま続けちゃってたの」と、本人の自覚もないうちに、完全に深みにハマってしまっていたのだ。

 ところがあるとき、事件が起きた。「初めてのお客さんに指名されて、いきなり2万円渡されて、『ヤラせろ』みたいなこと言われたの。そのときは、なに言ってるのかよくわからなかったんだけど…」よくよく聞いてみると、ネットの掲示板に『アイツはヤレる』といった内容の書き込みをされ、噂になっていたのだ。
 「すごくショックだったし、調子に乗っちゃってたって気付いた」ものの、こうなってしまっては後の祭り。ケイコさんは翌週すぐに店を辞め、家から通いやすかった今のお店に移ったのだ。

*写真は本文とは関係ありません

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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